自由奔放な元スリザリン生Ⅲ【親世代】 (ページ2)

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女々しい男の子ページ2

「…早く飲んでよ…」

「フン。」

「…飲まないと理性保てないよ〜？良いの〜？」

「…はぁ、知らんぷりね。はいはい」

クリスマス休暇に入って５日目。

満月の一週間前でもある。

ルーピンくんは部屋に入ってすぐ後ろを向いて知らんぷり状態。

話しかけても返事もしない。

「早く飲まないと効果薄れるんですけど〜？」

「…、」ｺﾞｸｯ

「はい、ありがとう。」

無視しているのはおそらくあのイブパーティーの事だろう。

そういう態度を見せられても私のせいじゃないし…

いや、まぁ手足使って抵抗しなかったのもあるけど、スネイプくんが悪いし…

「飲み終わったなら帰っていいよ。」

「！」

「…帰らないの？」

「…」

「気をつけてね。明日も来てね。」

ルーピンくんはドアノブに手をかけて部屋を出た。

思ったより乙女だなぁ。

正直、重いのは嫌いだ。

手紙のやり取りとか

あの男は誰だとか女は誰だとか

別に今までそんな経験はないけど…

先輩や後輩に絡まれるのは面倒で嫌いだった。

それを知ってかルシウスはいつも言う。

「お前、外面だけは良いからな。」

どの口が言ってるんだと言いたくなった。

私はその対応が普通だと思っ＿＿＿＿＿

ﾊﾞﾝｯ!!

「＿＿＿すか…」

「へ？…な、何ルーピンくん、どうしたの？」

「どうして僕を呼び止めないんですか!!」

「はい？」

なんだ、なんだ？

「悪いと思わないんですか、僕を断ってスネイプと一緒なんて…！」

「私はスネイプくんの勉強を見てただけ。…でもお酒飲んでいたのは悪かった。そのせいで判断が鈍ってた。」

「お、お酒？！」

「頼むからそういうのやめてくれないか。男女関わらず女々しいのは苦手なんだ。どの生徒でも私の態度は変わらないし、どう言われても君とはこれ以上仲良くなれない。」

冷たく言い過ぎただろうか。

どうもこういう会話は好きではない。

チヤホヤされるのは嫌いじゃない。

けど、ルーピンくんともスネイプくんとも少し距離が近すぎた。

物理的にも精神的にも生徒と教師の距離じゃなかった。

「そう、ですか、わかりました。これからは気をつけます、失礼します…」

ルーピンくんは声を落ち着かせて言った後部屋を出た。

これで良いんだ。

番外編　　「生まれてきてくれてありがとう」→←いわゆる嫉妬