いわゆる嫉妬 ページ1
「わっ、」
本棚が思っていたより近くぶつかってしまった。
「瓶が危ないよ、」
そう言えば黙って机に瓶をのせた。
「ご飯食べないの？」
「結婚はしないのか」
「結婚？なんで？」
恋人も居ないのに
「近いって、」
「近づいてるんだ」
下がれないのに、どうしよう
段々、酔いも冷めてきた
「恋人は居ないのか」
「居ないよ。」
「研究漬けか」
「そうだよって、髪…」
急に髪を撫でられた
「本当に背が大きいな…」
「髪にゴミが付いてるぞ。」
「あぁ、取って。」
「待って!!」
「わっ？！」
「ルーピン…」
「い、今何しようとした？ま、まさか…！」
「何を勘違いしてるの？ルーピンくん？」
「今、き、き、キ…！！！！」
「はぁ？違う＿＿＿＿」
「そうだ。お前が考えている事をしようとした。」
「ちょ、何言ってるの？」
キスしようとしてたわけじゃないのに
面倒な事を…！
「Aさん、教師と生徒だからって僕の事を断っておいて、スネイプは止めないんですか？！」
「だから違うってば！」
「誘われたのか？」
「誘われたけど…、断ったよ。生徒と教師なんだから…」
「じゃあなんでスネイプの事は振らないんですか！？」
「離れてって言ったよ！」
「魔法でも何でも使えばいいじゃないですか！」
「生徒に校医が魔法使うと思うか！」
「でも、でも、」
まるで恋人に男と一緒にいるとこを見られた気分だ
「落ち着きなさい！」
「もう良いです！Aさんのバカ！！！」
「待って！勘違いしたまま行くな！！！」
ルーピンくんは走って図書館から出て行ってしまった。
「スネイプくん、君ねぇ…」
「勘違いさせておけ。悪いのはアイツだ。……お前も悪い。アイツばかり構って僕は眼中になしか？」
「勘違いされたら困るよ。生徒と教師の噂なんて…」
あぁ、めんどくさい
「僕との噂も嫌なのか？」
「立場の問題だよ。それに君には姫がいるだろ！勘違いされた困るのは君も一緒だ！」
完全に酔いが冷めた
「悪かった。ただ、寂しかっただけなんだ。」
「……随分素直だね。」
前なら怒って何処かに逃げていただろう
「戻ってからルーピンばっかりだ。」
「だからって…分かった許すよ」
素直なスネイプくんを見てなんだか許してあげようと思った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 327人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：yuu／遊 | 作成日時：2024年1月8日 14時
