超ネガティブなマホウトコロ生【親世代】 (ページ7)

今日:14 hit、昨日:6 hit、合計:19,704 hit

２つのカップとクッキーページ7

「なぜこちらに？！」

「君を迎えに来たのだよ。一人は心細かろう？」

なんて心の広い方だ…

わざわざ長時間かけて私のために迎えに来てくれたというのか

「私めのためわざわざ申し訳ありません。」

「飛行機を提案したのは儂じゃが、お金をわざわざ掛ける必要がないと思ってな。」

「と、いいますと？」

「日本魔法省からイギリスの魔法省へ移動する方法があっての。」

「そうでしたか…こちらの知識不足で申し訳ありません。」

「頭を下げるでない、魔法省で働いているわけでもないのじゃ。君は悪くない」

「寛大なお言葉痛み入ります…」

「では向かおうかの。手を出したまえ。」

「はい、失礼致します。」

ダンブルドア様の手に手を重ねると体が捻じれ、まるでゴム管にぎゅうぎゅうに詰められるような感覚が私の体を襲う

「説明もせずすまなかったの…。気持ち悪くないかね？」

「いえ、な、なんともありません」

「ほぅ大概初めての姿現しは酔って気持ち悪くなるものじゃ。」

「そうでしたか、」

うぅ…あまりの気持ち悪さに内蔵が飛び出そう…

イギリスの魔法使いたちはいつもこんな事をしているのか…

すごい…

「ではイギリスの魔法省へと向かおう。手を」

「はい…」

またあの気持ち悪さが…

さっきと同様に視界が周り体がねじれる。

「大丈夫かね？」

「は、はい…」

うぅ…、緊張と気持ち悪さが…

下に向けていた顔を下げたままはいけないと思い顔をあげると

「うわぁ…！！」

緑のタイルが美しく輝き正面には魔法大臣らしきひとのタペストリーが飾られていた。

「こんな綺麗な場所、来たことないかもしれません…私は今すごく感動しています…」

「そうかそうか笑うれしいのぉ。…まだ時間はある、少し休憩でもしようか」

「あ、はい」

中を少し進むとカフェがあった。

「何を食べようかの」

「私は＿＿＿」

しまった

お金を換金してない

今私は円しか持っていない

「私は大丈夫です」

「クッキーと紅茶を２つ」

「えっ？！」

私の声が届いていなかったのか何もないように２つ分買ってしまった。

でも、私の文とは限らないじゃないか。

自意識過剰だ

「席までお持ちします。」

「ありがとう」

「いい匂いだ。ミルクティーで良かったかな？」

「…お2つとも貴方様のでは」

「君のために買ったんじゃ」