超ネガティブなマホウトコロ生【親世代】 (ページ5)

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聞こえない、聞こえない、ページ5

「失礼します、」

「どうしたのかな。」

「ホグワーツ魔法魔術学校についての資料をいただきたく…」

「あぁ、もちろんじゃ。」

校長先生は指をクイッと動かし私の横にある引き出しを開けた。

「その中に30枚ほどの資料が入っとる。」

「わかりました。………え、えっと、こ、校長せんせ、こ、こ、これは」

「何だそんなに動揺して」

「これは、その、本当に資料でしょうか、」

「なんだね。見せてみなさい」

「…、」

「なっ？！これは違う！！違うからな！！」

「わ、わ、分かっていまし、います！」

私が見せた資料は…“浴衣が乱れた綺麗な女性”のは、破廉恥な写真が複数枚、

「ん”ん”っ！！失礼、資料はこちらだ、」

写真を回収した先生はさっきとは反対の引き出しを開けた。

「どうだね？」

「大丈夫そうです…お、お借りします…」

「あぁ。そ、それとこの事は誰にも、誰にも！言わぬように…特に教頭には！」

「私がなんですって？」

「ゆ、百合子(ゆりこ)！な、何でもないよ。A自室に戻ってその資料を読みなさい、」

「A、何があったのです？」

「あ、いえ、そ、その…」

校長先生の言うなという圧のある目線が…

教頭先生の言えという圧のある目線も……

「あ、あ、み、右の引き出しなんて知らないですぅぅぅぅ！！！！！」

「右の引き出しですって？」

「A…！！」

「まぁ！！！秀幸(ひでゆき)！！！」

「ち、違うんだ百合子！それは明宏(あきひろ)くんのもので！！」

「どっちにしろ教師という者がこんな物を持ってるなんて大問題です！！！」

「待ってくれ！！！！！！！Aー！！！」

聞こえない聞こえない、私を呼ぶ声なんて聞こえない、

「はぁはぁはぁ、し、資料を、」

机に資料を広げて見る。

ホグワーツ魔法魔術学校について、

グリフィンドール・ハッフルパフ・レイブンクローそしてスリザリンの4つの寮がある。

組み分け帽子を被り帽子が生徒の適した寮を決める…

グリフィンドールは勇気、勇敢さ、判断力を重視する寮

ハッフルパフは勤勉、献身、忍耐、公正、忠実を重視する寮

レイブンクローは知性、創造性を重視する寮

スリザリンは野心、狡猾さ、機知を重視する寮

勇気も勇敢さもない、勤勉でもないし知性もない野心だってない、

私は寮に所属できるのだろうか