超ネガティブなマホウトコロ生【親世代】 (ページ4)

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相手の“文化” ページ4

「良い思い出になった…本当に。私の人生の中…って言ってもまだ１１年だけど、人生で一番美しいものだった。見せてくれてありがとう」

「そんなに喜んでくれるなんて思ってなかったな…」

「おいAー！」

「田中さんに高橋さん皆…！本当にすごかったです…！」

「お前留学するんだろ？静から聞いたぜ。」

「そうなんです。留学前に見れてよかった。」

「向こうでも頑張ってね！」

「はい…！」

あぁ、なんて良い人たちなんだろうか。

私のため…というと違うのかもしれないが

此処を離れたくないという気持ちが高まってしまった。

トランクに荷物を詰め込ながらそう思った。

教科書は持っていくべきだろうか？

でも、イギリスにずっといるわけではないし

ましてやそこで仕事に就くわけでもない。

また日本に戻ってくるなら教科書は持っていこう。

後、７年も学ぶのだから。

「杖はこのままでも大丈夫だろうか…。」

私の杖は桜の木で作られている。

使いやすくて気にっているから手放すのは嫌なのだけれど、これはローブに入れて持っていこう。

「後は…服。服はどうしよう」

向こうで買ったらあちら側を侮辱する事にならないだろうか…

「おい、モンキーが人間様の服なんかきてんじゃねーよ！」

すみません着替えさせていただきます、

「何あれ笑。サルマネってやつかしら？」

すみません、すみません、穢してしまってすみません…

私…ホグワーツで行きていけるのだろうか。

でも、それがあちらの文化なら私が馴染むしかないし、適応できない私に問題がある

悪口を言われるくらいなら私が行った方が良いかもしれない。

…今の言い方は良くなかった。“相手の文化”を侮辱してしまうなんて…！

まだ時間はあるんだホグワーツについて調べよう

資料を図書館に調べに行こう。放課後で良かった、

ない、ない、ない…何も情報がない図書館に他校の情報なんて置いてないのか？

「すみません司書様、」

「なんでしょう。」

「ホグワーツ魔法魔術学校に関する情報が載った本など資料はございませんか？」

「他校に関する情報は全て校長室にございます。お知りになりたいのでしたら校長室へ。」

「ありがとうございます。」

ｺﾝｺﾝｺﾝ

「３年のAAです。校長先生いらっしゃいますでしょうか？」

「入り給え。」