超ネガティブなマホウトコロ生【親世代】 (ページ23)

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心の支えページ23

「A！私達同じ部屋よ！やったわね！」

「はい、嬉しいです！」

食事を終え私達は寮へ向かった。

「私、もう二度と寮から出られないわ…」

「どうしてですか？」

「だって“ヘルガ・ハッフルパフ”のリズムで樽を叩くなんて私音痴だから絶対無理よ」

「たしかに難しいですよね…でも大丈夫ですよ何かあったらウィリアムズさんは一人ではないですから」

ウィリアムズさんのことなら皆助けてくれるだろう

寮に行ってからすぐ、多くの人はウィリアムズさんに質問攻めをしていた

“「どこに住んでるの？」”

“「仲の良さそうな彼はボーイフレンド？」”

「でも、先輩達に頼らなくても大丈夫ね！」

「どうしてですか？」

「だって私にはAがいるもの！」

「！！！！」

かわいい

周りに花が咲いたように明るくなった

「私で良ければ、そばにいさせてください」

「へへ、なんだか告白みたいね…！」

頬を少し染めて指をもじもじさせるウィリアムズさんはとても可愛らしかった

「明日は早速授業よ！もう寝ましょう？」

「はい」

パジャマに着替えた私達はベッドへと入った

入学してすぐに私と話してくれる人がいるなんて思ってもみなかった

あぁ、そうだ、校長先生に手紙も出さないと

嬉しい

ただその感情だけが私の心を満たした

ウィリアムズさんの言葉に私は心を踊らせた

「…もう朝か…」

時刻は５：３０

いつもの癖で早起きしてしまった。

向かいのベッドで寝ているウィリアムズさんはまだぐっすりのようだ

ここに来る前はこの時間に起きれば予習と復習をしていた

日本に戻ったときのために私も向こうの勉強しよう

時間はまだある

部屋に貼ってある一日の時刻表

貼ってあって助かった。

朝食は6時50分からみたい。

昨日の晩ごはんを見る限り朝食も味が濃そう。

でも私なんかに用意してもらえるだけでありがたいことだ。

トランクに詰めていた教科書を取り出してお腹を机に向ける。

「まずは…」

目を閉じて

心と頭でイメージをする。

両手をお皿に…お茶碗に水が貯まるイメージで…

「すごいわねA！！」

「わっ？！」

ぼちゃんっ

「あっ、」

「やだ、ごめんなさい！」

突然ウィリアムズさんに話しかけられ驚いてしまった。