超ネガティブなマホウトコロ生【親世代】 (ページ18)

今日:1 hit、昨日:26 hit、合計:19,717 hit

少しの勇気はあの日のためにページ18

始まる前に私は既にもう泣きそうだ。

椅子に座り、マクゴナガル先生が帽子を被せる

「ふむ…」

帽子はすぐには寮(居場所)を決めてはくれなかった。

その理由はただ一つ

私がどの寮にも適してないからだ

日本で考えていた事が現実になってしまった。

「そんなわけなかろう！！」

頭から大きな声がした

突然の声にマクゴナガル先生も私も全員が肩をビクつかせた。

「そ、そんなわけない…？」

「そう。君にはちゃんと居場所がある。」

帽子が勝手に動き、顔の向きが右を向いたり、左を向いたりして勝手に変わる

「で、でも帽子様は私の…寮を悩んでおられるのでしょう…？」

「うむ、悩んでおる。頭が良く心優しい、少しの勇気そして自己防衛能力も高い。……どうしたものか」

「私、帽子様が言うような立派な人じゃありません…勘違いではないでしょうか…？」

「いや、それ以上の人物と言えるだろう。しかし君は気づかないまま過ごしているの。それどころかマイナスになっている。だから君はネガティブなんだ」

「ネガティブというか、事実ですので…」

私が優しいなんて

周りの人が私を優しいと思ってくれているのならそれは私のため

自分に優しいのだ

「それを自己防衛という。」

「……私はきっとどの寮にもふさわしくありません。」

「……よし、ハッフルパフ!!」

「へ、」

「君の少しの勇気はいつしか友を救うだろう」

帽子は私に助言…？をして先生によって回収された。

ハッフルパフに選ばれた人を見ていたから場所はわかった。

しかし

「こっちよ！！」

私？に手を振った女の子がいた。

私は自然とそっちに足を向けそれと同時に覚悟を決めた

何を言われるだろうか

イエローモンキーで黄色の制服なんてと言われるだろうか

私は席へと向かい少し気まずく思いながら俯いた。

「今日はもう一つ伝えたいことがある。」

ダンブルドア様が立ち上がって言った。

「先程ハッフルパフに選ばれたMsAじゃが、ニホンから来た留学生じゃ。」

私は立ち上があって全寮の席が見えるように移動し、深く頭を下げる。

「ニホンにあるマホウトコロという魔法学校から来てもらった。文化の違いでなれないこともあるじゃろう。しっかり皆で支えてあげるように」

席に戻っても顔をあげられない