超ネガティブなマホウトコロ生【親世代】 (ページ11)

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私が選ばれた理由。ページ11

「来てくれてありがとう。」

「へ…、」

「儂は君が来てくれたら必ず皆が笑顔になると予想していた。」

「…、ですが先生方が楽しんでいただけたのは、この商品を作ってくださった方のおかげです。私の力ではありません。」

「しかし君が儂達の事を考えて選んでくれたのじゃろう？君のおかげじゃ。喜ぶ理由はそれだけで十分なのじゃよ。」

「ありがとうございます、…あの、一つ気になる事があるのですが…」

「何かね？」

「どうして、私なのでしょうか？11歳が入学できる年齢だからといって上級生を選ばない理由にはならないと思うんです………私にはわかりません、秀でた才能も無ければ長所も、見た目も良いわけではなければ、性格も良いわけじゃありません。人望だって、ありません、」

「儂がくじ引きで決めたとでも思っているのかね？…儂はこの目でAを決めたのじゃ。君自身は気づいていないようじゃが、君の性格も成績も何もかも認識していることと全て逆じゃ。何もかもを持っている。」

「そんな、」

私には何もない。

渡辺さんのように人を感動させられるような力も

誰かに尊敬されるような人望や完璧な人間性もない。

「君にはこれを気に自信をつけてほしいと思っておる。自分を完璧にしたいと思うのならある程度の自信も必要なのじゃよ。」

「…、私にチャンスを頂けてありがとうございます、無駄にしないようご希望に答えられるような生徒になります…！ありがとうございます…！！」

「そういう意味じゃ＿＿＿＿＿」

「MsA！一緒にヨウカン食べましょう！」

「頂きます…！では、失礼します」

私はダンブルドア様のご期待に答えなければいけない

…あぁ、私はやっぱり私が嫌いだ

失望されたくないと必死だ

結局自分の事しか考えてない。

期待してくれている人の気持ちを真っ直ぐ受け取れず

相手の優しさを捻じ曲げて受け取る

なんて下劣で捻くれた人間なのだろうか

欲に負けて、自分の曲がった性格も直せない。

私は生きる価値があるのだろうか。

私は、私は＿＿＿＿＿

「MsA、MsA！」

「は、はい！どうされました？」

「マフートコロのクィディッチはどれほど強いのでしょう！」

「そうですね、ホグワーツの選手の皆さんを見てみなければわかりませんが優秀と聞いています。」

「そうですか！！是非とも間近で見てみたいものですね！」