紫色の天使は殺人鬼の成れ果て【ONE PIECE】

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『待ってよ、トラ!!』

「さっさと来い」

『なぁにがさっさと来いだ!!置いてかないでよ!!』



えー、現在の時刻は正午を少し過ぎたあたりかな


2時間ほど前に島に到着した


そしてトラに荷物持ちをやらされている始末



『ちょっとさぁ...買い過ぎじゃない？』

「あ？」

『こんなに薬品、薬草って...要らないよね？』

「船の在庫が少なくなってる。買える時に買っといて損はねぇ」

『あらそうですか』



あちこち買い回るうちに荷物は私の右手へ、左手へと...


いつの間にか両手一杯に荷物が



『ねぇ、もう良くない？』

「あぁ、そうだな。なら次は...」

『結局まだかよ』



辺りを見回すトラ



「...お前はどこに行きたい？」

『はい？』

「俺の買い物はさっき終わった。荷物持ちの礼だ。お前の好きなところに付き合ってやるよ」

『えー...いいよ。別に行きたいとこないし』

「全く...」



トラは能力で私の両手の荷物をどこかへ飛ばした


多分、船



「着いてこい」

『え、あ、ちょっ!!』




スタスタと前を歩くトラに私は慌てて着いて行った



『トラ、どこ行くの？』

「ここだ」

『服...？トラ、新しい服買うの？でもここレディース...』

「俺のじゃねぇ。お前のだ」

『要らないって』

「いいから行くぞ」

「だから要らないっての!!...もう!!』



勝手なことされると困るので、私も着いて行った


そして...



『ねぇ...まだぁ？』

「お前、面白いな」

『は？』

「面白いくらい何でも似合う」

『ちょ、それ...褒めてんの？』

「あぁ...適当なモン選んで笑ってやろうと思っていたが...黙ってりゃ何でも似合う」

『黙ってりゃって...』

「喋ると残念だ」

『酷っ!!!』



結局、トラが勧めてきたのは


肩の部分がパックリ割れたモノクロの服
((表紙参照))


あとはその他諸々



『私はこんなにお金無いよ』

「礼だっつっただろう。ガキが遠慮するな」

『私の年齢聞いてからガキ呼ばわり多くない？』

「ガキだろ」

『19歳はもうガキじゃない!!』

「俺からしたらガキだ。お前が俺の年に追いついたらガキじゃねぇって認めてやるよ」



でもそれって...



『永遠に無理じゃん!!一気に5歳も増えない!!!』

「つまり、お前は俺からしたら永遠にガキだ」

『あ、でもでも...私がガキなら...』

「なんだ？」

『トラは私からしたらおっさんじゃん』

「......バラすぞ」

『ごめんなさい。バラバラパズルだけはやめて』

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