姉貴の親友の弟2 ページ8
三輪君が目を覚ましたらしい。
東さんからそう連絡を貰い、医務室に向かった。
三輪「…松葉…さん…」
『姉貴が今日飯食わせてくれるって
家くるか?』
三輪「…はい」
三輪side
説教されるかと思った。
俺のしようとしていることを否定もせず肯定もしない松葉さんはとても温厚な人だと思う。
『多分説教はこれから受けるよ
東さんとか本部長とか、あとは…うちの姉貴からとか』
確かにこの後色々な人に怒られそうだ。
三輪「…松莉さんと松葉さんは…
ネイバーを恨んでいないのか?」
ずっと聞きたかった。
松莉さんも松葉さんもあの一件で両親を亡くしている。
『…姉貴はわかんないけど、俺は
ネイバーのことあんまり好きではないかな
勝手にこっちの世界来て
勝手に暴れて
勝手に殺して
勝手に誘拐して…
好き勝手されるのは好きじゃない
それにそのせいで霊うじゃうじゃいて正直イヤだ』
この人のサイドエフェクトは非科学的視。
霊など悪霊などを視ることができるサイドエフェクト…らしい。
だから俺の姉さんのことを視えるそうだ。
『今、
お前のお姉さんどんな表情してるか教えようか?』
三輪「!」
『いっつもは君のことが心配で泣いてる
けど、今日は笑ってるよ
君の横でね』
姉さんが…笑ってる…
『そんじゃ、
東さん達の説教が終わったらまた迎えに来るから
え?いいですよ
女性には優しくしろって
姉貴と母さんに言われてるし』
誰かと松葉さんが話している。
俺には視えない
姉さんと話しているんだろうか…
松葉さんは医務室を後にした。
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作者名:イカしたガール | 作成日時:2023年11月5日 23時