悪化 ページ22
◯
その日から、学校から帰ると毎日夕食と次の日の朝食を買いに行くのが私の日課になった。
幸いにも1ヶ月に1回はお金をくれていたので、私はそのお金でご飯を買うことが出来た。
小学生3年生になってもその生活は続いていた。
それどころか、私の生活は更に悪化した。
ある日、仕事から帰って来た父親は酷く酔っ払っていた。
いつも帰って来る時は静かに帰って来ていたのに、この日は怒鳴り声を上げて帰って来た。
私は父親が帰って来る時間にはいつも自分の部屋に居た。
お前のせいでこんな風になっちまったんだよ！
そう怒鳴りながら私の部屋の扉を強引に開けた。
私がベットの上で丸くなっていると、髪の毛を引っ張られて布団から引きづり出された。
そして、頬を平手打ちで叩かれた。
更には、鳩尾を思いっ切り蹴られた。
私は吐いてしまった。
それを見て父親は気持ち悪いなと言って、私の顔を思いっ切り踏んだ。
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。
壊れたロボットのように繰り返して謝る事しか出来なかった。
その後、父親は満足したかのように部屋を出て行った。
私は突然の事過ぎて訳が分からなかった。
その日、私は自分の吐瀉物を掃除して再びベットに入った。
次の日、目を覚ますとまだ鳩尾と頬が痛んだ。
鏡を見ると頬にはあざがあった。
昨日の出来事は夢じゃ無かったんだと現実を突き付けられた気がした。
その日、普通に学校に行った。
担任の先生に頬の傷はどうしたのかと聞かれた。
私は正直に父親に殴られたと言った。
放課後になると親を呼び出して先生と父親と私で三者面談をした。
父親は素直に殴った事を認め、行き過ぎた教育をしてしまった、今後一切しませんと先生にも私にも謝罪した。
先生は取り敢えず大事にはしないでおきますと言った。
その日は父親と並んで帰った。
家に入って鍵を閉めた瞬間、私は再び殴られた。
余計な事を言うなと言いながら。
昨日よりも何倍も強い力で殴られた。
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ゆのん(プロフ) - 感動しました。私自身、前の父親にそれに近い事をされていたので、自分の話のように感情輸入出来ました。 (3月13日 17時) (
レス) @page45 id: 9b31ba286d (このIDを非表示/違反報告)
脅威のセラフ - とても素敵な作品をありがとうございました。私は病気を患っているので勇気が出ました！ (2020年7月12日 19時) (レス) id: 285d3eca52 (このIDを非表示/違反報告)
美琴(プロフ) - お話がとても深くて素晴らしかったです！ (2020年5月10日 16時) (レス) id: 8087b8e5a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるちこ | 作成日時：2019年9月23日 0時
