小学校の入学式 ページ20
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今日は私の誕生日会をする予定だったのに。
本当なら今頃楽しく家族3人でお祝いしていたのに。
私はお母さんが出て行ってしまった悲しさと寂しさを抱えてベッドに入った。
その日から私の幸せだった日常は、崩れ始めたのかもしれない。
私はお母さんが帰って来てくれると信じていた。
けれど、何日待っても何週間待っても何ヶ月待ってもお母さんは帰って来なかった。
あの日、お父さんは機嫌が悪かったけど、次の日になると謝ってくれた。
お母さんの代わりを出来るように、頑張るからと言いながら。
お父さんは毎日、私の送り迎えをしたり、ご飯を作ってくれたりした。
お母さんみたいに料理を美味しく作れなかったけど、私はお父さんが一生懸命作っている姿を見ていたから、美味しいよと言って口に頬張った。
お父さんの暖かさを感じた。
そんな生活は卒園する頃まで続いた。
その間、段々とお父さんは疲れを見せるようになっていた。
小学校の入学式。
仕事を休んでお父さんが来てくれた。
卒園式と同じ可愛いドレスを着た。
お父さんが似合ってるよと言ってくれたのが本当に嬉しかった。
入学式の後、門の前でお父さんと並んで写真を撮った。
満開の桜が少し散っていて、幻想的な背景だった。
お父さんも私も満面の笑みで、とても綺麗な写真だった。
それがお父さんと撮った最後の写真になった。
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ゆのん(プロフ) - 感動しました。私自身、前の父親にそれに近い事をされていたので、自分の話のように感情輸入出来ました。 (3月13日 17時) (
レス) @page45 id: 9b31ba286d (このIDを非表示/違反報告)
脅威のセラフ - とても素敵な作品をありがとうございました。私は病気を患っているので勇気が出ました！ (2020年7月12日 19時) (レス) id: 285d3eca52 (このIDを非表示/違反報告)
美琴(プロフ) - お話がとても深くて素晴らしかったです！ (2020年5月10日 16時) (レス) id: 8087b8e5a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるちこ | 作成日時：2019年9月23日 0時
