83話 傍観者 ページ7
「ん.....ここは.....私USJで.....」
目を開けるとそこには薄暗く、沢山の実験器具のようなものがあった
「なに.....ここ.....気持ち悪い.....あっ.....！」
何かを踏んで転んでしまい頭をぶつけ、その後ろには円形の水槽があった
「.....これ.....脳.....無.....なの.....？身体は少し.....小さいけど.....」
その中には半分人間で、半分怪物、そんな奇妙なものがいた
「ほら、A、こっちへおいで」
「はい.....先生.....」
「.....！幼い.....私.....？」
そこには誰とも知らない大きな男と幼い私がいた
幼い私をベットに横たわらせ、ベルトで固定したその男はそいつの個性を幼い私にあびせていた
「あぁぁあぁぁぅぁぁぅあぁあぁ.....！！！」
「.....何してるの.....？私に何してるのよ！？」
私はその男を蹴り飛ばそうとしたが、私の攻撃はすり抜けてしまった
「.....助け.....られないのね.....」
「これで終わりだよ.....頑張ったねA」
そう言って男は幼い私の頭を撫でた
その光景は、私を熱くさせるのに十分すぎるほどのものだった
「こいつ.....！」
届かないと分かってる、分かってはいるけど.....
殴らずにはいられなかったんだ
「記跡、Aの記憶の消去頼んだよ」
「はい.....先生」
私は目を疑った
「.....うそ.....何.....で.....」
陰から現れたのは私の知っているおじさんだったのだから
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作者名：雪乃 Kei | 作成日時：2020年3月8日 15時
