相澤先生の娘さんは謙虚で優しくて暗い過去を忘れたいと願う女の子でした【ヒロアカ】 (ページ6)

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82話　　手遅れページ6

轟side

「ここは.....土砂ゾーンか.....」

「ガキ1人なら楽勝だぜぇ」

「どうやって遊んでやろうかねぇ！」

俺は広場にいたような敵達に囲まれていた

鎧塚は震えていた.....不安を吐露したときのように身体が、心が、必死に叫んでいた

モヤに巻き込まれる寸前、俺は彼奴の手を掴めなかった

何も出来なかったんだ

『いつも助けてくれて、ありがとう』

全然助けられてねぇじゃねぇか.....

俺は.....お前が思っているほどヒーローでもなんでもねぇ

でも.....

「無視してんじゃね.....ぐへぇ.....！」

「俺は怒ってるから何しでかすか分からねぇ、その前に答えてくれ、あのオールマイトを殺れるっつう根拠.....そして鎧塚Aを狙う理由は何だ？」

お前を絶対に助ける

俺はチンピラから情報を聞き出した後、広場に走った

『鎧塚Aは俺らの頭のお気に入りらしいんだよ！！それ以外はなにも聞かされてねぇ！信じてくれぇ！』

(鎧塚は昔の記憶がないと、そう言ってた.....
その失った記憶の中にあの手男がいるのか.....？
もしかして.....)

"敵"だったのか？

『辛かったですね....苦しかったですね....私に話してくれてありがとうございます.....悩みは....言い出せない時も沢山あるけど....誰かに吐き出すとスッキリしますよ』

あんな風に俺を受け入れてくれた彼奴が敵だったわけがねぇ

俺はお前に救われたんだ

だからお前が何だったとしても必ず.....俺が.....

俺が見たものは

オールマイトと化け物が闘っている場面

そして.....蛙吹が背負っていたのは.....

「鎧塚.....！」

傷ついて、気を失っている鎧塚の姿だった