121話 望まない再会 ページ47
相澤さんの叱咤でブーイングをしていた人達は黙り、お茶子さんは蓄えていた武器を爆豪さんにぶつけようとする
「勝あアアァつ！！」
お茶子さんの声が観客席にまで届く
「.....これで、爆豪さんの足を止められれば.....！！」
BOOOOOON
爆豪さんはお茶子さんのありったけを、一撃で防いでいた
「.....これが.....トップクラス.....」
それでもなお、お茶子さんは立って爆豪さんに向かおうとする
爆豪さんもまた、気を緩めずに迎撃態勢に入る
でも.....彼女の身体はとっくに限界を迎えていた
「麗日さん.....行動不能、二回戦進出爆豪くんー！」
「.....お茶子さん.....！凄かったよ.....」
お茶子さんは力尽きて、運ばれていった
次の試合は.....轟さんと.....緑谷さん.....
私がトーナメント表を見ていると、猛々しく炎を燃やしている.....
「なんで.....いるわけ.....！？」
そこには私が見たくなかった顔があった
彼はそのままスタジアムの中に入っていく
轟さんが一試合目おかしかったのは.....絶対そうだ
左の力を使えとけしかけられたんだ.....
『お前を助けられるなら、それで良い』
ふざけるな、ふざけるな.....
轟さんはとても優しい人なんだ....
それを.....
「.....っ.....！邪魔.....しないでよ.....」
私は全速力で彼奴を探した
もう、彼の心を傷付けさせないように
「何の用だ.....貴様に用はない、邪魔だ」
目の前の私を見た瞬間、彼の無愛想な顔が歪んだ
「お久し振りですね.....エンデヴァー、私だって出来ることなら.....」
"会いたくなかった"
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作者名：雪乃 Kei | 作成日時：2020年3月8日 15時
