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81話 側に ページ5
「相澤くん、Aちゃん.....遅くなってすまなかった」
オールマイトさんは入り口からものの数秒で私達を拾い上げた
「.....オー.....ル.....マ.....イト.....さ.....ん.....相澤.....さ.....ん.....は.....」
私がそう言うと私の頭を撫でてニカッと笑いながら
「大丈夫、傷は酷いが呼吸はあるよ」と言った
「無.....理.....しな.....いで.....」
その言葉にオールマイトさんは少し困ったように笑っていた
私はあの姿を知っている.....きっと昔はそうではなかったのだろう
ヒーローは無理しなければならないもの、そうは分かっているのに、大切な人には笑って生きていてほしいとそう願ってしまう
私がもっと強ければ.....もっともっと強ければ.....
誰も傷つかなかったのかな
そもそも私が側にいたせいで、傷ついてしまったのかな
相澤さんのボロボロになってしまった腕を見て、私は後悔にかられた
「.....ごめん.....な.....さ.....」
私は涙を流したまま意識を手放したんだ
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作者名：雪乃 Kei | 作成日時：2020年3月8日 15時
