相澤先生の娘さんは謙虚で優しくて暗い過去を忘れたいと願う女の子でした【ヒロアカ】 (ページ4)

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80話　　希望ページ4

「ぐぁあぁぁあぁあぁぁぁ.....！！」

私はいともたやすく地面に押しつぶされ、踏まれ続けた

「脳無、もうやめろ.....」

あの男は冷たい声音で、脳無を制御していたんだ

「A.....強くなったみたいだけど、脳無には勝てない.....！誰にもなぁ！！」

「.....っく.....！」

男は笑いながら私に近づき、私を抱き上げた

抵抗する力が残ってない.....手先すら動かないなんて.....

「俺はずっとこの時を待ち続けてた.....お前がいなかった5年間.....寂しかったよ」

「.....！」

手の奥から見える瞳は少し.....ほんの少し揺らいでいるように見えた

「.....ま.....て.....A.....は.....渡さ.....な.....い」

相澤さんが地を這いながら私達を追いかける

「.....しつこい、脳無、やれ」

その声で再び相澤さんは押しつぶされる

「.....ぐ.....ぁ.....！」

私はもう、何も怖くない

「.....すぅ.....はぁ....やめて！！.....その人を.....傷つけるくらいなら、私を殺して.....！お願い.....だか.....ら.....！」

「A.....やめ.....ろ.....」

相澤さん.....私は貴方といられて幸せでした

とても暖かい日々を教えてくれてありがとう

「それは無理な相談だね.....お前の未練は全て断ち切る、そしてお前は俺の側にいろ」

私の涙をすくいながら、冷徹な声で男は呟いた

「死柄木弔」

そこにモヤの男がやってきた

(......目が.....霞む.....誰か.....が.....助けをよんだ.....んだね.....)

モヤの男の話を全て聞き取ることは出来なかったが、1人、USJの外に逃げたことは分かった

「今回はゲームオーバーだ、帰ろっか」

そう言って私を下ろし、どこかに向かっていった

そこには、デクさん、梅雨ちゃん、峰田さんがいた.....

(やめ.....て.....！どうして.....私は.....殺さ.....ないの.....？)

梅雨ちゃんの顔には五指が触れていたが、個性は発動しなかった

脳無に頭を押さえつけながらも、相澤さんは個性を発動させていた

その瞬間、脳無は.....デクさんの前に立っていた

「.....やめ.....ろ.....！もう.....やめ.....て....」

結局私は無力なまま、誰も救えず、迷惑をかけて終わるのか.....

「もう大丈夫、私が来た」

貴方はやっぱり.....ヒーロー