相澤先生の娘さんは謙虚で優しくて暗い過去を忘れたいと願う女の子でした【ヒロアカ】 (ページ28)

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102話　　宣戦布告ページ28

「すぅ.....はぁ.....よし.....」

あれから2週間.....出来る限りのことはやってきた

身体に負荷がかからないように、最初はリハビリのつもりで.....感覚も戻ってきたと思う

ただ.....体育祭当日だというのに辛い夢を見た

両親やおじさん、相澤さん.....

血溜まりを下にして動かない

それは.....私に過去を忘れるなと言っているようだった

私は.....

「Aちゃん.....大丈夫？」

気づけばお茶子さんが私に手を置いていた

「大丈夫です、体育祭頑張りましょう！」

私がそう言うと笑顔で頷いてくれた

「皆準備は出来ているか！？もうじき入場だ！！」

飯田さんの声で私が立ち上がろうとした時だった

轟さんがデクさんに話しかけていた

「おまえ.....オールマイトに目ぇかけられてるよな.....別にそこ詮索するつもりはねぇが.....」

"おまえには勝つぞ"

「.....！」

自分に言われたわけじゃないのに、背筋が凍る

きっと轟さんはNo.2の息子だから、デクさんに宣戦布告をしているんだ

『オールマイトの個性に似てねぇか？』

きっとあの頃から.....

私は口をつぐんだ

でも.....デクさんは.....

「僕も本気で獲りに行く！」

そう答えた彼は本当に真っ直ぐで迷いがない目をしている.....

私は.....そんな彼に憧れているんだ

そう思ったら私も前を向いていた

私達の体育祭が始まる