相澤先生の娘さんは謙虚で優しくてもう誰も傷付けたくない女の子でした【ヒロアカ】 (ページ9)

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130話　　壊れていくページ9

相澤side

俺がAを雄英に入れた時、彼奴は心底楽しそうだった

『今日はお茶子さんとデクさんと飯田さんと一緒に帰って沢山お話をしました！3人ともとっても素敵なヒーローになりそう...！』

仲間に囲まれて、表情も作れるようになって、高校生らしい振る舞いをして

俺はそんなAを見守っているのが好きだった

大好きだった

愛おしくてたまらなかった

でもUSJ襲撃...いや...学校に侵入された時から、Aの苦しそうな顔を良く見るようになった

何かに囚われているような、彼奴に絡み付いた何かを振り払ってやりたかった

不安を全て俺に預けて欲しかった

俺が支えてやりたかった

でも...俺が倒れた時からもっと...何かが彼奴に絡み付いて離れようとしない

千切っても千切ってもがんじがらめになっていく

心を縛り付けていく

自分を責めていく

Aが自分自身を嫌いになっていく

俺が彼奴にしてきた事は全て間違いだったと思えてしまうくらいに、彼奴は出会った時以上に苦しんでいた

「A！！！！」

その時に俺の顔を見たAは、今までに見た事もない程に

歪んでいた

『相澤さん...！』

あんなに綺麗で暖かい顔のできる彼奴が

俺には何もしてやれないかもしれない

彼奴はもう、元に戻れないかもしれない

それどころか、俺とは道を違えてしまうかもしれない

それでも俺は...お前を守りたい