相澤先生の娘さんは謙虚で優しくてもう誰も傷付けたくない女の子でした【ヒロアカ】 (ページ7)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:14,046 hit

128話　　気づいてしまったページ7

私はデクさんと轟さんの試合が終わった後、お茶子さん達と一緒に重傷であろうデクさんのお見舞いに行った

治癒の個性を持つ、リカバリーガール先生

ベットに横たわり、腕を固定されたデクさん

そして.....

「.....っ.....」

なんで.....どうして.....

オールマイトさんがその姿でデクさんの所にいるの.....

トゥルーフォームは限られた人しか知らない筈.....

動揺している私に気がついたオールマイトさんは眉毛を下げて微笑んでいた

身体機能である個性が身体に馴染んでいないデクさん

しかもオールマイトさんと同じ超パワー.....

『お前.....オールマイトに目ぇかけられてるよな』

轟さんはデクさんとオールマイトさんの関係に疑問を持っていた

『貴方の個性、オールマイトに似てる』

梅雨ちゃんがデクさんの個性をNo.1ヒーローと結びつけていた

『彼奴は無個性の雑魚だぞ』

爆豪さんはデクさんを無個性だと蔑んでいた

もし.....もしも.....個性を引き継げたとすれば.....

オールマイトさんの力は強大すぎる

とても一人で築き上げられるものではない

多くの人々が力を培ってきたのだろう

その力は誰と戦うため？

『オールマイトの登場により私の勢力も衰えてしまってね.....力を蓄えて、再びこの世界を私の手中に.....』

禍々しい男が、私の脳裏に映し出される.....

デクさんがその役目を背負うことになるの.....

私は医務室から出た後、震えが止まらなかった

「嫌.....そんなの.....」

身体中から汗が噴き出してくる

「鎧塚君！具合が悪そうだぞ.....大丈夫か？」

「Aちゃん、無理しちゃ駄目よ」

「大丈夫です.....」

違う、本当は大丈夫なんかじゃない

駄目なんだ、あの人に近づいちゃ.....駄目だ

近づいたら皆.....死んでしまう