34話 ページ43
轟さんが気になりながらも私は家に帰ってきた
「少し早く帰れたから、今日は手の込んだ料理を作ろう」
私はそう意気込んで、前に相澤さんと一緒に行った日本料理店の筑前煮を思い出しながら作った
その他にすまし汁と出し巻き卵と炊き込みご飯を作った
「ただいま」
暗くなった頃に相澤さんが帰ってきた
「相澤さん、おかえりなさい ご飯できてますから、食べてください！腕によりをかけて作りました」
私は少し胸を張って言った
「ご飯作らないんじゃなかったのか？」
相澤さんが茶化しながら私に投げかけた
「あれは冗談です！別に食べなくても構いませんけど」
私は顔をしかめた
「いや、頂こう」
「この筑前煮......あの店のを参考にして作ったのか」
「もしかして口に合いませんでした？」
「いや、美味い ありがとな」
相澤さんは満足そうに言ってくれた
「それは何よりです そういえば、どうして緑谷さんを除籍にしなかったんですか？もしかして相澤さんも彼に可能性を感じたんですか？」
「もってお前も....いや....何でもない」
歯切れが悪く相澤さんは喋っていた
「素直じゃないですね....私は彼が本物のヒーローになるって信じてるんです」
「お前はそうなりたいって思わないのか？」
相澤さんは私に尋ねた
「私はきっと......彼みたいにはなれないと思います....私は汚れすぎてる....でも私にも出来ることがあると思うんです、私は....人の為に何かを出来る人になりたい」
私の気持ちを真っ直ぐに伝えた
「.........きっとお前ならなれるよ、俺はずっとお前を見てきたからな」
相澤さんは私を勇気づけるように言ってくれた
「ありがとうございます.....そういえば今日クラスの子達が私に話しかけてくれました、皆さん本当に優しくて温かくて.......嬉しかった」
相澤さんは私の話を黙って聞いていてくれた
私はずっとこの人に見守られ続けていたい
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月影海璃 - すごく面白いです。更新頑張って下さい(￣▽￣;) (2020年3月16日 1時) (
レス) id: 732e013be0 (このIDを非表示/違反報告)
エレン - 私もステ様大好きです (2019年1月6日 23時) (レス) id: 9cf5f7dc68 (このIDを非表示/違反報告)
火凛(プロフ) - 畳話、共感出来るわ〜(ﾉ∀｀笑)これからも更新頑張ってください＆応援してます´ω`)ﾉ (2018年9月18日 11時) (レス) id: 01b03c4d73 (このIDを非表示/違反報告)
月島 - とっても面白いですこれからも雪乃 Keiさんのベースで頑張ってください (2018年8月15日 23時) (レス) id: 3ea4909e91 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - ステイン様の小説も書いて欲しいです (2018年8月12日 12時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪乃 Kei | 作成日時：2018年8月9日 22時
