8話 ページ9
私が起きてたことバレてるみたいだから
仕方なく寝返り打ちジェハの方を向く
「いや、ただ寝れなくて
というか、何で私が起きてる事知ってるの?」
「さぁね。で、何かあるなら相談に乗るけど?
時々、僕の名前呟きながら何考え事してるの?」
聞かれてたっ‥すごい恥ずかしい‥
頬が熱いよ‥
どうしよう!?
ジェハが気になって寝れないなんて
言えないし‥
「これは聞かない方が良かったかな?」
「ううん。あのね、
離ればなれになってから13年
ジェハ、どうしてたのかな‥って」
‥‥うう。これも色々考えちゃってたこと
口に出すと、なお恥ずかしい‥
「お?僕の事を心配してくれてたのかい?
それは嬉しいな。」
「えっ‥あ、それは‥‥‥そうだけど」
自分でもびっくりするくらい
小さい声だった。伝わったかな‥?
「‥‥あ、阿波に辿り着いてね
ギガン船長の所で‥シオンは?」
ジェハ、珍しく言葉に歯切れ悪い‥
緊張、してる?私に?
「えと、私は、水の部族領で‥」
「緑龍、姉ちゃん、何してんの?」
!?
「ゼノッ!?起きてたの!?」
「ゼノ君!?」
私とジェハ二人揃って声の主を見る
わぁぁ‥ゼノ君いたの!?
「邪魔しちまってごめんなー
でも、そろそろ兄ちゃんと娘さん
戻ってくるからー」
え!?娘さんてヨナ、いつの間に起きて行った!?
さっきまで天幕に‥‥
「じゃ、僕は先寝るよ。おやすみー」
ジェハは反対方向に寝返りを打つ
私も寝れないけど目を閉じた。
ねぇ、ジェハ
ねぇ、シオン
貴方が 私を
君が 僕を
意識してくれていると期待してもいい‥?
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作者名：暁風の夢 | 作成日時：2015年11月28日 23時
