緑の風を追って (ページ6)

今日:5 hit、昨日:10 hit、合計:34,527 hit

5話ページ6

その日の夕方森の中の野営地

皆が自由に時間を過ごす中
私は木に登り今日あった事を思い出していた

まさかジェハが四龍とその主一行と旅を
してるなんて‥
ヨナ曰く「私は四龍の主ではないわ」
とのことだけど‥どうなんだろ?
それと
ヨナ逹の旅のきっかけも話してくれた
これまでの旅の事も‥

私の力が少しでも役に立てたらいいな

私なりに、頑張ろう

「シオン?そんな所で何してるんだい?」
声がして下を向くとジェハが私を見上げていた
「いや、特に何も
私は木の上が落ち着くんだよね」
「じゃあ、僕もそっち行こうかな?」
えっ、来るの!?
スタッ
止める間もなくジェハは木の上にやって来た
まぁ、いいか
「隣、座っても?」
「どーぞ」
私が答えるとジェハが隣に座った
‥‥‥ジェハ、あの頃と比べると大きくなったな‥
背も高くなって‥
‥‥‥‥幼いときから好きだったけど
再会できてから、より好きになった‥‥
この恋心は私だけの秘密

「シオン‥?」
「な、なんでもない!
それより、ジェハはいい仲間もったね。
出会うのは必然かもしれないけどさ」
「まぁ、ね。
阿波にいた時は思いもよらなかったけど。」

‥緑龍の里で辛かったぶん幸せそうで良かった

「でも、僕はヨナちゃんについてきて
よかったよ。皆や、シオンに会えたしね?」
なっ‥‥‥少しからかうように言うジェハ
冗談か本音かわかんないじゃん!!
「‥本当、皆、面白いし
毎日が楽しすぎるよ‥」
そのつぶやきはジェハの本音らしかった。
「シオンー料理ってできるー?
手伝ってほしいんだけどー」
「一応できるー今行くね!」
ユンの声に私はそう返す
「夕食、楽しみにしてるね」
「うん。任せてよ!
と、いうか料理できないなら一人旅はしてないよっ!」
私は
木から飛び降りユンのもとに向かった。