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▹▸A




「あっ!花崎さんと宮侑一緒にいるよ!」

「付き合ってるってガチなんだ〜」

「うわ〜結構好きだったんだけどなぁ」










角名「ほんっと、救いようがないよね。お前ら2人揃ってさ。」

A『うるさぃ…』








身長に合わせて少し屈んで相槌を打って

サーブの調子が良いって報告を1番に聞いて

朝駆け寄って挨拶されて帰る時は大きくバイバイされることもなくなった。






いいんだよ。これで。


私が振り向けば終わってしまう恋だったから。


侑く…宮君はきっと遊びだったんだ。


女の子なんて選び放題の彼が私に執着したのも私が『好き』を返さなかったから。示さなかったから。












あの日・・・治君が私を庇うと宮君は顔を歪めて「ほうか、」と呟くと私に背を向けた。






花崎「…あの…侑君??」

侑「・・・えーよ。付き合おうか花崎サン。」


花崎「えっ?!ホントにっ??!!」

侑「おん。」










角名「…侑、本気?」

侑「本気に決まってんやろがっ!・・・ずっと、ずっと俺は本気や。」






物凄い剣幕で宮君の胸倉を治君が掴みあげる。







治「逃げんのかクソツム」

侑「は?」

銀島「お前はそれで…ほんまにえぇんか??」





その手を振り払い整った顔を歪ませ私たちを見据える。







侑「お前らに・・・っ俺の気持ちが分かってたまるか。」

A『侑君、』








もうきっと後戻りなんて出来ない。

侑君からの見えて感じられる想いから逃げてきた私には我儘を言う資格なんてどこにも無い。




君に想われたこの4年は不思議と嫌じゃなくて、


安心して不安で、楽しくて苦しくて

惨めで誇らしくて悔しくてあっけらかんで

ガラクタだらけの宝物。









A『…お似合いだね。花崎さんと侑君。』






君が好きだと言ってくれた笑顔で送り出す。

嘘つきな私よりもずっとあの子の方が可愛い。








侑「…Aちゃんだけには言われたなかった。」




うん。私も君にだけは言いたくなかった。










侑「んじや、帰ろっか。花崎サン。」

花崎「…!うんっ!」
















いつも並んでいた背中が今は誰かの隣に並んでいて、

自分がただただ惨めだった。








初恋は実らない。

案外ホントらしい。





相手に恋人が出来てから「好き」だったことに気付く。

これも案外ホントらしい。















でも時間が傷を癒してくれるとは思えなかった。

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設定タグ:稲荷崎高校 , ハイキュー!! , 宮侑   
作品ジャンル:恋愛
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ツナ缶本仕込み(プロフ) - 心愛さん» 優しいお心遣いありがとうございます😭😭チマチマ更新ですがこれからもよろしくお願いします🥺🥺期待に添えるように精一杯書かせていただきます!! (2022年7月24日 13時) (レス) id: bd82f03367 (このIDを非表示/違反報告)
心愛(プロフ) - ツナ缶本仕込みさん» そうだったんですね!解決しました、ありがとうございます!全然せかしてるわけでは無いので作者様のペースで大丈夫ですよ!応援してます! (2022年7月24日 0時) (レス) id: fdaf783658 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ缶本仕込み(プロフ) - 心愛さん» コメントありがとうございます。話の進みや更新が遅くて申し訳ないです。お話は一応書いては居るのですがどうにかして続編に行かずに終わらせたく、何回も修正を加えまくっているせいです。何日もお待たせしてすみませんm(_ _)m (2022年7月23日 16時) (レス) id: bd82f03367 (このIDを非表示/違反報告)
心愛(プロフ) - はじめまして、いつも応援しています!ここ何日か、同じ話がnewで出てきます! (2022年7月23日 14時) (レス) @page18 id: fdaf783658 (このIDを非表示/違反報告)
福田 利子 - Σd(´∀`)グッ! (2022年6月30日 20時) (レス) @page14 id: 7e78e362e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ろん。 | 作者ホームページ:http://@ya love  
作成日時:2022年4月3日 22時

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