【HQ】隣の王様くん【影山飛雄】 (ページ39)

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羨ましくて何が悪いページ39

▹▸A

「そんなこと思ってない！！･･･くも･･･ない･･･けど･･･」

オレンジ君は影山から目を逸らしギュッと拳を握る。
そんなオレンジ君を影山は真っ直ぐ見据えていた。

影山「…エースが居るってわかってから興味とか憧れとかの他にーー嫉妬してたろ。試合中に余計なこと考えてんじゃねーよ。」

図星を疲れたのか悔しそうに息を飲んだオレンジ君に影山が追い打ちをかける。

日向「･･･羨ましくて･･･何が悪いんだ･･･もともとでっかいお前になんか絶対わかんないんだよ！！」

…っ…

お互いが熱くなってきて、今はもう''分かり合うためにぶっつかってる''わけじゃない事が分かる。

割れる前の風船みたいに、またいつヒートアップするか分からなくて誰もが口を結びタイミングを伺っていた。

「バレー部ーそろそろ終了の時間だぞー」

武田「終わったらちゃんと閉めて見回りもしておきます！無理言ってすみませんっ」

見回りの先生にペコペコと頭を下げ、振り向きざまに片手でGoodポーズを作る武田先生。

そのポーズに幾分か安心と安堵の表情を見せる部員たち。

でも私の心のモヤモヤは晴れなくて。

澤村「先生すみません。ありがとうございます」

田中「タケちゃんカッケー!!」

澤村「よし！じゃあ続きを始めよう！」

半強制的に険悪な空気を切るも影山はずっとオレンジ君を睨んだまま。

町内会ＶＳ烏野

14ー8

高校チームは攻撃力が最も高いローテーションになる。

清水「よかった。一時はどうなるかと思ったけど。」

A『はい。もう大丈夫だと「いーや。まだだ。」…？？』

すっかり安心している私たちに矛盾した言葉を吐き捨て、

ニヤリと笑いコートを顎で指す繋ちゃん。

大人しくコートを見ると影山が町内会チームに声をかけていた。

影山「あの。次コイツにトス上げるんで全力でブロックしてください。」

？！

「なんだぁ?!挑発かぁ?!」と不敵に煽るように笑う町内会チームに影山は勢いよく頭を下げた。

影山「ハイ挑発です！ナメたマネしてすみません！！！」

「フハッハ!!なんだお前面白れぇーな！よっしゃ！挑発ノったるで！！」

？！

目の前で起きたことが理解出来なかった。

一体何をする気なの…？？