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及川さん ページ2

▹▸A




第2セット。









金田一「……あ…え?」


日向&影山「「っしゃ!!!」」





本調子に戻ったオレンジ君と影山の変人速攻が決まり、案の定相手の青葉城西とギャラリーは一気に騒がしくなる。

そんなこんなで無事に第2セットを取り互いに1セットずつ。









菅原「…青城に…影山みたいなサーブ打つ奴居なくて助かったな…」

澤村「…あぁ…ウチはお世辞にもレシーブ良いとは言えないからな」









そうだ…今だってギリギリの状態なんだ。


第3セットを見据えている先輩たちの傍で両腕を上げ、シューズをキュッキュと鳴らし騒ぐ田中さんとオレンジ君。








田中「逆転勝利!!」

日向「ショーリ!!」





勝利が見えることは戦う戦士にとっては嬉しいこと。


でもまだ。









影山「油断だめです。」









相手は“ 青葉城西”。









影山「多分…ですけど…

向こうのセッター 正セッターじゃないです。」







いつも強気の影山が神妙な面持ちで遠慮がちに告げる。

でもその目は鋭く相手を見据えている。









「「「えっ?」」」




ピーーーーーッ!!









??「アララッ 1セット取られちゃったんですか!」









…ホラ。

油断大敵。油断禁物。






監督「おぉ!戻ったのか!足はどうだった!」


及川「バッチリです!もう通常の練習イケます!軽い捻挫でしたしね」









細く長い靭やかな手でOKマークを作りニッコリ微笑むと、ギャラリーは第1セットや第2セットと比にならないくらい騒がしくなる。








「「きゃー!!及川さ〜ん!!やっと来たぁ〜!」」







突然騒がしく一瞬で黄色い声援に飲まれた烏野のみんなは、何事だっ!と慌て始める。

なんなら女子だ女子の声だ!と騒ぎ出す田中さんとオレンジ君。









監督「まったく…気をつけろよ___及川。

向こうには「影山だせ」なんて偉そうに言っといてこっちは正セッターじゃないなんて頭上がらんだろが!」






OKマークを作っていた手で照れたように頭を書いてニコニコしてみせ、黄色い声援には笑顔をおくる。






田中「影山くん。あの優男誰ですか。ボクとても不愉快です。」







目をギラギラさせて影山に詰め寄る田中さんに、影山は及川を警戒するようにじっと見ながら口を開く。



















影山「…“ 及川さん”…」

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設定タグ:ハイキュー , 影山飛雄 , 烏野   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ツナ缶本仕込み | 作者ホームページ:http://@ya love  
作成日時:2021年10月1日 20時

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