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▹▸赤葦
文化祭当日。
ーー夏の合宿が終わり、夏休みが開けてからAが木兎さんを避け始めて約2ヶ月。
Aと木兎さんは膠着状態というか、鬼ごっこ状態。
更衣室で浴衣に着替えてThe文化祭という感じに変貌を遂げた教室に入ればAは直ぐに俺に気付き駆け寄ってくる。
A『どー?今年初の浴衣。夏まつり、合宿の日と重なったから一緒に行けなかったでしょう?だから、初なの。』
赤葦「似合ってるじゃん。さすが初なだけある。」
A『でしょー。初って付けたらなんでもちょっとは良く聞こえるでしょ?』
淡い紺色の生地にチューリップと思わしき花が控えめに散りばめられている浴衣でクルリと回る幼馴染みを褒めると、満足そうに頬を緩ます。
赤葦「その柄、チューリップ??」
A『・・・え?あーうん。意外とカラフルだよね〜色によって花言葉とかも違うんだって。』
赤葦「ふーん。」
「ねぇ。A」
『なぁに?けーちゃん。』
ーー今君は 誰を想っているの??
彼女の耳元に顔を寄せ囁く。
「いちばん可愛いよ。」
『っ・・・うるさい。』
顔を赤くさせるA。
Aが赤くなったのは俺のせいなのに何故かチクリと胸の奥が痛む。
「そーいえば休憩いつ?」
『・・・午後から』
「おっけ。了解です。」
相変わらず君の瞳に映るのは俺じゃない。
ーーーーーーーー
ーーーー
ーー
「えっ、めっちゃカッコイイんだけど?!」
「ちよっと誰か声かけてよっ」
「写真撮って欲しい…」
有難いことにうちのクラスは大繁盛。
バカなAを守りつつもなんとか仕事を熟す。
「赤葦モテモテ〜」
「オイ、コイツ客引きやらせようぜ!」
「確かに!教室だけじゃ勿体ないもんね!」
「ついでにAちゃんも連れてってよ」
「ナンパが絶えねぇ!」
「イケメンじゃなくてイキリがくんのよ!」
「赤葦に美人がとられるっ!」
「・・・わかった。行こうかA」
『え?なに?どこに?え?』
と、笑顔(妬みと僻みも混じってたりもした顔)でクラスメイトに教室の外へとつまみ出される前にハテナを浮かべるAを連れ出す。
ほら。
またボーッとしてる。
やっぱり俺じゃ敵わない。
今君の隣に居るのは俺なんだから
少しくらいこっちみてもいいのに。
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ろん。(プロフ) - おまんじゅうさん» えぇ?!めちゃくちゃ嬉しいお言葉です…っ😭😭新作は幾つか案が出て居るのでなるべく早く書けるように頑張りますねᕙ( ˙꒳˙ )ᕗありがとうございました💕✨ (2022年4月3日 7時) (レス) id: bd82f03367 (このIDを非表示/違反報告)
おまんじゅう - この夢小説神過ぎて号泣しました!!😭✨これからも占ツクの作品作り頑張って下さい!✌️ (2022年4月3日 1時) (レス) @page50 id: 620ff6aba0 (このIDを非表示/違反報告)
ろん。(プロフ) - 塩入り紅茶さん» こちらこそ数ある夢小説の中でこの作品を見て下さりありがとうございます(*´˘`*)コメントまでして頂いて私はめちゃめちゃ幸せものです。本当にありがとうございます!! (2022年3月28日 22時) (レス) id: bd82f03367 (このIDを非表示/違反報告)
塩入り紅茶 - ろん。さん、こんな素敵な作品を書いていただきありがとうございます!私は木兎さん好きなのでなんだかかわいい姿を見たみたいで面白かったです!ありがとうございました!!!! (2022年3月28日 22時) (レス) @page50 id: 2b0f4e3316 (このIDを非表示/違反報告)
ろん。(プロフ) - 黒瀬将哲さん» 黒瀬将哲さん素敵なコメントありがとうございます( ;꒳; )私はこのコメントに泣きました…バイトの休憩中にこのコメント…っ!!社畜後に暖かいコメント嬉しかったです( *´꒳`* )こちらこそ出会って下さりありがとうございました!! (2022年3月13日 16時) (レス) id: bd82f03367 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ツナ缶本仕込み | 作者ホームページ:http://@ya love
作成日時:2021年11月1日 23時