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▹▸A
その日たまたま見に行った体育館で行われた幼馴染みの練習試合。ほとんどバレー部専用の第3体育館。
??「ヘイヘイヘーイ!!!」
昔から幼馴染みの影響で何度かバレーの試合は見てきた。
ルールもポジションも詳しくは分からないけど、仲間に繋ぐために必死に食らいつく姿をカッコイイと思ったことは何度もある。
練習試合は無事に勝利を収め、ミーティングも終わったのか個人練習?が始まりポロポロ帰り出す部員の姿も見られる。
あ、けーちゃんみっけ。
向こうも私に気付いたのかふんわりと笑う。
赤葦「あっA。ホントに来てくれたんだ」
A『…けーちゃんが来いって言ったんでしょ。』
親同士が仲良しで小さい頃からずっと一緒の幼馴染みのけーちゃんこと赤葦京治。彼は私の唯一の理解者で保護者的な家族みたいな存在。
赤葦「あと5分で準備終わらせるから待ってて。今日はうちでご飯食べてく?もう遅いから一緒に帰ろう。」
A『ん。たべる。』
じゃ、と片手を上げ部室へと足を進めるけーちゃんに軽く手を振り言われた通りに体育館の隅っこで待つことにする。
ん。眠い…。
ぐーっと軽く伸びて目を細め、くわぁ と小さく欠伸を漏らした瞬間、滅多に聞くことの無いけーちゃんの叫ぶような大きな声が耳をさす。
赤葦「っ!!Aっ!危ないっ!!」
??
慌てて目を開けると、凄い速さボールが飛んでくるのが分かった。まるで映画のワンシーンみたいにスローモーションだった。
ぶつかる。
…………っ!
痛みに備えてギュッと目を閉じるも思ったはずの痛みはいつまで経っても訪れない。
その代わりに誰かに抱きしめられていた。
??「あっぶねぇ〜!!大丈夫か??」
A『・・・へ??…ぁ…ハイ。』
この人さっき点決めてた人だ…
赤葦「木兎さん!Aっ大丈夫だった??」
真っ青な顔して走ってきたけーちゃんに小さく返事をすると、良かったとほんの少し乱暴に頭を撫でられる。
・・・ていうかなんか…視線を感じるんだけど…。
赤葦「…??木兎さん、どうかしましたか??」
「俺、お前が好きだっ!!」
これが私と木兎さんの出会いだった。
この日から私の日常は騒がしくなっていった。
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ろん。(プロフ) - おまんじゅうさん» えぇ?!めちゃくちゃ嬉しいお言葉です…っ😭😭新作は幾つか案が出て居るのでなるべく早く書けるように頑張りますねᕙ( ˙꒳˙ )ᕗありがとうございました💕✨ (2022年4月3日 7時) (レス) id: bd82f03367 (このIDを非表示/違反報告)
おまんじゅう - この夢小説神過ぎて号泣しました!!😭✨これからも占ツクの作品作り頑張って下さい!✌️ (2022年4月3日 1時) (レス) @page50 id: 620ff6aba0 (このIDを非表示/違反報告)
ろん。(プロフ) - 塩入り紅茶さん» こちらこそ数ある夢小説の中でこの作品を見て下さりありがとうございます(*´˘`*)コメントまでして頂いて私はめちゃめちゃ幸せものです。本当にありがとうございます!! (2022年3月28日 22時) (レス) id: bd82f03367 (このIDを非表示/違反報告)
塩入り紅茶 - ろん。さん、こんな素敵な作品を書いていただきありがとうございます!私は木兎さん好きなのでなんだかかわいい姿を見たみたいで面白かったです!ありがとうございました!!!! (2022年3月28日 22時) (レス) @page50 id: 2b0f4e3316 (このIDを非表示/違反報告)
ろん。(プロフ) - 黒瀬将哲さん» 黒瀬将哲さん素敵なコメントありがとうございます( ;꒳; )私はこのコメントに泣きました…バイトの休憩中にこのコメント…っ!!社畜後に暖かいコメント嬉しかったです( *´꒳`* )こちらこそ出会って下さりありがとうございました!! (2022年3月13日 16時) (レス) id: bd82f03367 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ツナ缶本仕込み | 作者ホームページ:http://@ya love
作成日時:2021年11月1日 23時