泡末夢幻の囁き（１） ページ12
*
「Aちゃん…顔色悪いわよ？」
職場に出勤して、二時間程経った頃。
お客様のおもてなしをしている最中、唐突に妙ちゃんが私の顔色を伺って声をかけてくる。
「え…そうかな？」
「体調悪いんじゃない？」
ーー確かに今朝は少し気怠くて寝起きが悪かった気もする。
でも仕事先での仲間やお客さんの笑顔を見れば、病魔の予兆なんて気にならないし…
「今日はもう上がった方が良いわ。店長にも私からお願いしておくから」
「え、全然大丈夫…」
と、妙ちゃんを止めにかかろうと声をかければ、容赦なく悪魔の微笑みが私を襲った。
…逆らうなということですね、お姉様。
ふと店内の鏡を覗いてみると、いつもより頼りない自分の顔が映る。
笑顔を作ってみても覇気が無いようなーー
(他のお客さんに移したら悪いよね…)
今回は大人しくお姉様のご厚意に甘えて、途中で帰らせてもらうこととなった。
歌舞伎町という都会から少し離れにある私の住処。
と言っても徒歩十五分ほどなんだけど…
(少し、頭痛がしてきた…)
しばらく歩いたところで、接客中の緊張の糸が切れたのか悪寒を感じ始め、次第に息が上がる。
いつもの通勤帰りが、すごく遠く感じる。
自身に喝を入れ、気持ちを奮い立たせて重い足取りを引きずる。
なんとか家まであと数歩というところまで辿り着いた。
(もう少しーー)
と思っていたら、ほんのわずかなところで躓き、視界がぐらついた。
為す術ないままに状態が傾いていくのがわかる。
足に力が入らない。頭が働かない。
倒れるーーーそんな寸出のところで、耳に入った声音。
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宇治(プロフ) - 風寧さん» 風寧さん、こんにちは！宇治です。二度もコメントありがとうございます、嬉しいと言ってもらえてやる気滾ります。期待に応えられるよう頑張りますね！！これからもよろしくお願いします。 (2019年4月2日 18時) (
レス) id: c046a70699 (このIDを非表示/違反報告)
宇治(プロフ) - アガシャさん» 初めまして、宇治です。コメントありがとうございます。話数もだいぶ迫ってきましたので、続編という形を取らせていただきました。頑張ります…！今後ともよろしくお願いします。 (2019年4月2日 17時) (レス) id: c046a70699 (このIDを非表示/違反報告)
風寧 - 以前コメントさせて頂いた者です。続編のお知らせ、本当に嬉しいです！楽しみに待ってます！ (2019年4月2日 1時) (レス) id: 56908df3cc (このIDを非表示/違反報告)
アガシャ - 続編ですか！嬉しいです！頑張って下さい！ (2019年4月1日 14時) (レス) id: a554153f5f (このIDを非表示/違反報告)
宇治(プロフ) - 蓬さん» 初めまして、宇治です。嬉しいお言葉ありがとうございます。そう言ってもらえると、すこぶる執筆意欲が湧きます…！！今後の展開にご期待いただければ幸いです。ありがとうございました。 (2019年3月16日 20時) (レス) id: c046a70699 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宇治 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/uji/
作成日時：2019年1月20日 14時
