▫️俺のことを見て - 2 ページ27
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自然と出来る握り拳。
その様子を見た凪くんは、私と距離を取るとパンの袋を雑把に開ける。
「俺、この前レオと話したんだ」
「え？」
「レオ、Aのこと別れてからもずっと気にしてたって」
凪くんはその日の玲王との会話を全て私に話してくれた。
わかってた。
ヘラヘラしてるフリして声をかけてくれることも、たまに目が合うことも、自家用車登校のはずなのに登下校がたまに重なることも。
私がそんな彼の優しさに……甘えていたことも。
「でももう心配しなくていいよ」
「え…」
「今は俺バカサッカーバカになってるから」
だからAもそろそろ前向いてもいいんじゃない？とメロンパンを食しながら凪くんは言った。
確かに最近は部活に赴くと以前にも増して練習を頑張っているような気がするし、あれだけめんどくさがっていた凪くんも嫌がる素振りを見せず玲王の練習に付き合っている。
玲王は私よりも興味の持てるものを見つけることが出来たのかもしれない。
「良かった……」
心の底から出たその言葉。
そうだよ、私の大好きだった玲王は努力を惜しまず目標のために尽力する、そんな人だった。
私なんかで満足するような器の小さい人間じゃない。
だったらそんな彼をせめて陰で応援していきたいと、改めて思った。
少しだけ微笑ましい気持ちになり、ふふっと声が出ると不服そうな顔の凪くんが私の視界いっぱいに覗き込む。
「もうレオの話はこれでおしまい」
「え…」
「これからはレオじゃなくて俺を見てよ」
そう言って彼の無骨な指が私の指を絡めとる。
人肌の温もりが私の手を覆い、優しく労わるように包み込むと凪くんはこう言った。
「俺と恋人ごっこしよ」
「 俺のことを見て 」
(レオのこと考えられないくらい俺でいっぱいにしてあげる)
お久しぶりの更新です、お元気ですか皆様！
未だにスランプ脱出が拭えません…泣。
頭の中での構想はあるものの言葉がぁあ…！
凪くんのイメージ壊れてませんか大丈夫ですか(焦)
ご期待に添えられるような凪くんターンをお届け出来るように頑張ります。応援いただけると幸いです。
宇治
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宇治(プロフ) - いのりさん» いのりさん、ご無沙汰しております♪お優しいお心遣い感謝です(泣)励みになります…まさかこんなにスランプに陥ると思っていませんでした…。凪くん楽しく執筆させていただきますね！ありがとうございます♪ (2023年2月17日 13時) (
レス) id: 7205c6bdcb (このIDを非表示/違反報告)
いのり(プロフ) - 宇治さん！こんにちは！スランプって大変ですよね…。ゆっくり宇治さんのペースで大丈夫ですよ！応援してます♡ (2023年2月17日 7時) (レス) @page26 id: 61b0845b42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宇治 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/uji/
作成日時：2023年1月28日 17時
