▫️選択肢 - 2 ページ9
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「凪は俺の宝物だからな!いつかこいつと二人でサッカー界の頂点に立つんだ」
「えー俺サッカーのルールあんまわかんないし、スポーツなんてめんどくさいだけじゃん」
「そうかな?私は二人がサッカーで活躍する姿見てみたいけどな」
どちらも背が高いし、スタイルやガタイもいい。
何よりなんでもそつなくこなす玲王がここまで言うんだもの。
凪くんは底知れない才能を持っているのかもしれない。
「凪くん顔も悪くないんだし、サッカー始めたら女の子にモテモテだね!」
「…別に、モテるとかどうでもいい」
「ほら!Aもこう言ってんだし、やるぞ凪!」
えーめんどくさーい。
ーーなんてお決まりの声が返ってくると思っていたけれど。
天を仰いで何やら考えている凪くんの珍奇な反応。
そよぐ風の音だけが私達を包み込んだ。
「ーーだったらさ」
何を思い立ったのか、沈黙を破った後に凪くんが発する言葉に私は耳を疑った。
「A、サッカー部のマネージャーになってよ」
「……え?」
「そしたら俺入ってもいいよ」
ーーー私が…マネージャーに?
こちらを見据える凪くんの顔は真剣そのもので。
寝ぼけてるわけでも、からかってるわけでもないようだった。
あまりにも突飛な言葉に私の理解が追いつくわけもなく、それは玲王も同様だった。
「おい凪!急に何言ってんだ!冗談も大概にーー」
「俺、本気だけど」
「なっ……」
「A、どうする?」
「 選択肢 」
(どうしよう、こんなの聞いてないよ)
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宇治(プロフ) - いのりさん» いのりさん、ご無沙汰しております♪お優しいお心遣い感謝です(泣)励みになります…まさかこんなにスランプに陥ると思っていませんでした…。凪くん楽しく執筆させていただきますね!ありがとうございます♪ (2023年2月17日 13時) (レス) id: 7205c6bdcb (このIDを非表示/違反報告)
いのり(プロフ) - 宇治さん!こんにちは!スランプって大変ですよね…。ゆっくり宇治さんのペースで大丈夫ですよ!応援してます♡ (2023年2月17日 7時) (レス) @page26 id: 61b0845b42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宇治 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/uji/
作成日時:2023年1月28日 17時