Midnight Devil -許されない恋- Last Story 【Daigo.N】 (ページ7)

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＃１１ページ7

晶哉「お兄ちゃん･･･はさ、ほんまに吸血鬼なったん？」

健「ああ、そうらしいねん」

晶哉「そっか･･･」

晶哉から言われて自分は吸血鬼になってしまったという現実に再び触れる。

嫌という程、思い出したくもないあの日。
晶哉を傷つけてしまったあの夜を忘れることなんてできひん。

晶哉「なぁ、お兄ちゃんそろそろ戻ってきてや、また家族みんなで暮らしたいねん」

あんなことがあったのにまた一緒に暮らそうという晶哉。でもまた、晶哉のことを傷つけてしまったら。
次こそ殺してしまうかもしれへん。ないとは言いきれへん。どうしてもその思いが消えることは無かった。

健「ごめん。俺は、もう戻って来ない。晶哉、母さんたちの事頼んだで」

晶哉「･･･はーあっ、やっぱりお兄ちゃんはお兄ちゃんやな。」

晶哉「戻ってきたら、そう言うと思っとった。」

健「ほんま、ごめん」

晶哉「謝ってばっかり嫌やって、一緒に暮らせへんくても、たまにはまた兄弟で遊びに行こうや」

正門「こじけん、そろそろ･･･」

健「･･･おう。またな、晶哉」

晶哉「･･･っ、お兄ちゃん！僕のお兄ちゃんでおってくれて、ほんまにありがとう！」