Midnight Devil -許されない恋-【Daigo.N】 (ページ25)

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episode２４ページ25

小島「ちょ、先輩？！」

丈「人間が何をする言うねん、なんもできへんやろ。」

丈さんの言う通りかもしれない。
私に彼を救う力なんてないし、どうすれば助かるかなんて見当もつかない。でも…

「西畑くんを助けたいって気持ちは負けないから。」

「Aちゃん…」

丈「勝手にすればええやん、俺は止めたからな。どうなっても知らんで。」

大橋「ちょ、丈くん！もう～ほんまに…」

そう言った丈さんはどこかへ消えてしまった。

正門「まぁ、丈くんもつらい過去があるからね、Aちゃんには同じ思いしてほしくないだけやと思うで、素直ちゃうねんあの人」

大橋「そうそう！照れ隠しなだけやから、嫌わんといて？暴走したら大変やけど根はいいやつやから」

二人がそう話す中、西畑くんは私の目を見てこう言った。

「嫌やったらほんまに今逃げてや？きっとここでAちゃんがおれを助ける、なんて言ったらおれ、絶対Aちゃんのやさしさに甘えてまう。突き放されんのは慣れてるねん、せやから突き放すなら…」

「突き放したりなんて、しないよ」

「そうか、おおきになっ」

微笑んでそういった彼は力の限界だったのか、その場に倒れこむようにして気を失った。

正門「ほら、いわんこっちゃない(笑)」

大橋「部屋に寝かせてくるわ～」

正門「頼んだ、じゃあAちゃんも帰ろうか、俺送ってくわ」

西畑くんが心配だけどここはいつも一緒にいるであろう彼らに任せて私は帰ることにした。