ミチロウくんの弱み【ブラック校則】 (ページ10)

今日:9 hit、昨日:20 hit、合計:202,834 hit

じゅっこめページ10

｢い、や！｣

手代木先生とかよりずっと、ずっとタチが悪い。

そもそもあの人はミチロウにビビってるから私にこんなこと出来ないし。

松本｢……お前何してんだよ！｣

ミチロウの声がしたと思ったら、教師が飛んでいた。

七浦｢……さすがにクズやなぁ……｣

松本｢……大丈夫か？｣

｢気持ち悪い～｣

えぐえぐ泣きながらミチロウの制服を濡らした。

ただミチロウは何も言うことなく私の背中を優しく、一定のリズムで叩いた。

七浦｢……お、俺らこれほかの先生に言うてくるわ。｣

漆戸｢モリセンでいいよな｣

松本｢頼んだ。こいつの証言いるなら教えてくれ。｣

松本｢……よかった、まだ何もされてないよな？｣

｢……うん。｣

松本｢何、ちょっと俺に惚れた？｣

｢惚れた、カッコイイじゃん。｣

松本｢……本気？｣

｢べー。｣

松本｢んだよ可愛くねーやつ｣

｢……ありがと、ミチロウ｣

｢さてナナくんと漆戸にもお礼言わなきゃ｣

放送｢2年2組、AAさん、至急職員室まで。｣

森｢……大丈夫か？｣

｢待って私顔大丈夫？｣

森｢……いつもに比べれば……ちょっとあれかもなぁ｣

｢あれってなんですか……｣

手代木｢……とりあえず、目撃情報と、お前のその制服見たら事実なのは確かだ。……だがなぁ、大事にはできない。｣

｢……別に、期待してないですから。｣

手代木｢そもそもお前、本当に化粧してないんだろうな？｣

｢散々クレンジングシートで、私の顔擦っといて何言ってるんですか｣

松本｢……心に傷を負った生徒にその態度かよ。｣