ミチロウくんの弱み【ブラック校則】

▲誰かに取られるくらいならって。 ページ27

一目惚れ。



そんなものあるわけねーだろって思ってた。




俺は割と真面目タイプが好きで、まああいつはそうではあったけれど。




惹かれたのは、見た目だった。




誰が見ても｢可愛い｣そう言ってしまうような。



そんな美人。






｢……ごめんね、付き合うとか、考えたことなくて……｣



男子｢そ、そっか……ううん！全然気にしないで！｣





何俺の獲物に手を出してんだ？って気持ちで。




松本｢おい、お前何色気づいてんだよ｣



男子｢え、で、でも……｣



松本｢告白だ？彼女だ？そんなん学校にいらねーだろ。｣



男子｢や、は、はい……。｣




それを見られてて、嫌われてたのを知ったのはついさっき。




｢ミチロウもいいとこあるねって、思ってたら……好きになっちゃった｣




松本｢アー！！！！｣




｢どうしたの？｣





可愛すぎて発狂した。




無理。



可愛い




これ俺の彼女とか意味わかんねえまじで。




｢みちろーさーん……？｣




頭おかしい？って顔された。




それでも、それでも可愛い。




ずるくね？




俺がお前を彼女にしたいって思ったのは、




見た目とかだけで好きだった頃は、付き合いたいとまでは思ってなかったんだけど。





その告白現場を見てしまって、誰かに取られる可能性を考えてしまったから。

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