ミチロウくんの弱み【ブラック校則】

じゅうろっこめ ページ16

創楽｢……まあ、なんかあったとしてもさ｣



漆戸｢そう、ミチロウくんがいるから。｣



｢えっ、まっ、てっそれすらもタロウと？！｣



松本｢ロウしかあってねえよだれだよタロウ｣



｢ミツロウか。｣



月岡｢そりゃあれだよ、違うものだよ｣




ミチロウと一緒だったらちょっと嬉しい自分がいるのは、気のせいだろうか。



いや……うん、わかってる、気づいてるよ、自分でも。




松本｢……どした？｣



｢ミチオはほんとに私のこと好きだなって｣



松本｢……悪いかよ。｣




｢ううん。｣



松本｢……え？｣



七浦｢反応変わった……？｣



変なとこで鋭くならなくていいんだよみんな



手代木｢基本的にペアは男は男！女は女！分かったか！｣



大多和｢色気づかなくていいのよ｣



｢まじかよー｣なんて声が飛び交う中、ミチロウと目が合うとまた、ニヤって笑う



だからなんなのその悪役ヅラは



松本｢……怖いか？｣


｢べべべべつに！｣


松本｢お前もビビんだな｣



｢怖いからくっついていい？｣




松本｢……むりかわいい｣



｢は？何言ってんのこの状況でしばくぞ｣



松本｢声震えてんだよ｣



……くっついてたはずなのに。



どこ行ったのあいつ……迷子？



スマホ禁止だし。



この場に持ってきてないし。



｢みちろ〜……｣




私の小さな声はただ、暗闇に響くだけ

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