ミチロウくんの弱み【ブラック校則】

じゅうよんこめ ページ14

松本｢あぶねっ……｣



｢あ、みちろー……｣


少しふらついたら咄嗟にみちろーがやってきた。


ミツロウの癖になかなかやりおる。



松本｢お前ちょっと休んでろ、顔が悪い｣



｢……あれ悪口？｣



松本｢ちょっと疲れたんだろ、バス長かったし｣



創楽｢……あとは中弥がやるから。｣



月岡｢ちょいちょい俺？俺なの？｣



月岡｢まあまあ任せときなって、ちょっと座っときな。｣


｢……でも｣


ミチロウが私を無理やり座らせたけど、結局、



大多和｢ちょっと何座ってるの？みんなが今頑張ってやってるの。｣



｢……ほら。｣



大多和｢ほらじゃないでしょ？｣



｢……すみません｣



大多和｢あなたちょっと成績がいいからってね、特別扱いが許される訳じゃないの────｣



松本｢……っと、大丈夫か？｣




｢……ギリ立てる……｣



松本｢ゲロ吐きそうな顔してんぞ｣



｢きたないな｣



松本｢って訳でこいつだけでも。｣



手代木｢大多和先生、体調悪い生徒は休ませるべきです。｣



ミチロウがまた、いつものように笑った。



この顔は好きじゃない。



だって性格悪い顔面してるのにさらに性格悪い顔するんだよ？ないわ。




町田｢……平気？｣


｢うーん……一応｣



町田｢……聞きたかったんだけど、ミチロウのこと結局どう思ってるの？｣



｢……え？｣



どう？


性格悪いよね



でも顔かっこいいよね



……違う、希央が聞きたいのはそんな事じゃない。

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