Snow moon 3

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「ねぇ、翔ちゃん」



翔太「ん？」



「夏休みの間、バイトしようと思うんだけどどうかな」



翔太「なんか買いたいもんでもあんの？」



「そういうわけじゃないんだけど、部活もしてないし暇になっちゃうからさ」



翔太「やる事やって、遊びも楽しんで、それでも暇になる時間があるならいいんじゃね？

優先順位は考えろよ？」



「うん、大丈夫。適度に余裕があるようにシフト組もうと思ってるから」



翔太「夜遅くなるのはダメだぞ。

夕飯までには帰って来いよ。どこでやるか決まってんの？」



「うん、商店街のパン屋さんで募集してたからそこにしようかなって」



翔太「あー、あの最近出来た所か。結構人入ってるよな」



「あそこのパン美味しいもんね」


よくタウン誌に掲載されているくらい。



翔太「ん、いいんじゃね？家からも近いし」



「じゃあ応募してみよーっと」



夕食後、部屋に戻ったらスマホがぴかぴか点滅してた。



「あ･･･」



康二無事家着いたー?




康二先輩からメッセージ来てたんだ。




Aはい!メッセージ気づかなくてすみません!



康二映画、楽しみすぎる^ ^




A私もです!




康二明後日、校門で待ってるな^ ^




Aはい、よろしくお願いします!




スタンプをお互い送りあってスマホを閉じる。



たったそれだけのやり取りで嬉しくなる。



でも、返事だけしてた私相当つまんないやり取りだった？



緊張しちゃって返事するだけで一杯一杯だった。



もっと気の利いた返事してたら続いていたんだろうな。



会話のキャッチボール大事。



わかってるのに出来なかったーーー。



そんなことでもいちいちヘコむ。



どうしてこうもネガティブなんだろ。



下がったら上がるだけだよね？



上げてこ！･･････はぁ。



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