Snow moon

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それから照先輩と球技大会やクラスの話なんかでたくさん話した。


向井さんの色んな話も聞けたな。


家族想いとか、涙もろいとか、周りの雰囲気を明るくしてくれるとか。


聞けば聴くほど好きが増えてく。




そろそろ帰ろうとなって、伝票を探すとなくて気付かないうちに照先輩がお会計を済ませてた。



「なんかいつもご馳走になってしまってすみません」



照「いーの、俺が誘ったんだから」



「あの、次こそは私にご馳走させてくださいね」



照「俺、女の子に金出させるの嫌なんだけど」



「え、でも、どうしたらいいですか･･･？」



照「笑顔でご馳走様って言ってくれればいーよ」



「でも･･･」



照「あーもう、じゃあ今度先生に奢ってもらうからAちゃんは笑ってて？」



「兄にたくさんご馳走してもらってください･･･」



照「はい(笑)」




翔ちゃん、ごめん！あとでその分払うからね。


心の中で謝った。





帰りもそのまま照先輩は家まで送ってくれた。


女の子を1人で帰すわけにはいかないって。


今日だけでめっちゃ女の子扱いされた。


翔ちゃんや涼ちゃんは当たり前に帰る場所が一緒だから意識したことなかった。


他の男の人もそうなのかな。


わかんないや。






向井さんも女の子といたら家まで送るのかな。




そんなことを思ったら少し胸がチクッとした。



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