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ユミ「どう？落ち着いた？」
2人でテラスの皆んなから離れた所で乾杯した。
ユウヤと会った日のことをユミに話した。
ユミ「なにそれ・・・。浮気しただけでも許せないのに。そんな酷い事言うかな。Aが傷つくようにわざと言ったんだよ、それ。自分を正当化したいから。A、あんた悪くないからね」
「つらかったね」と私を抱きしめた。
私のために怒ってくれる親友がいる。
それだけで救われた気がした。
「ありがと・・・」鼻の奥がツンとなって泣きそうになったが、どうにか耐えた。
「ユミ、他の人たちにはこの事内緒にしててくれる？」
ユミ「大丈夫だよ、弟に心配かけたくないもんね。つか、話せないよこんなヘビーなの。」
「だよね」と2人して笑ってしまった。
ユミ「それにしても翔太の幼馴染がいるって凄くない？」
「それ。涼太くん落ち着いてるし優しいし。優しいのは皆んなもだけど」
ユミ「皆んな気が合うみたいだね、昔からの知り合いみたい。しかも皆んなイケメンって。そういえばラウちゃん、さっき来た時こないだのイケメンって言ってたけど何？」
「ああ、亮平にこないだ送ってもらって、それ見てたラウが大騒ぎ。しつこい！って言ったらいじけてた」
そういえば康二くんもあの夜蓮くんに抱きついてたな。私がラウに怒ったから怖かったのかな。
ユミ「だいぶシスコンだよねー(笑)」
「そこがかわいいのよ(笑)」
ユミ「ねぇ、こんだけ男の子に囲まれて、しかもイケメンで優しくて。恋しちゃわないの？」
「やめてよユミ、私別れたばっかりだよ。しかもトラウマになりかけてるのに」
ユミ「あのクズは特別。ここにはそんな奴いないでしょ？」
「そうだけど。私、最後の最後までわかんなかったからさ。気づかないフリしてた所もあるけど、ここまでとは思ってなかったもん。まだ次には踏み切れないよ」
ユミ「まぁ、Aのペースでね」
「ユミこそ、どうなのよ」
ユミ「私？こないだ言ったじゃん。1人が楽って」
「ユミ、会社でめちゃくちゃモテてるの、気づいてないの？」
ユミ「興味ない。私は気の合う仲間と飲んで楽しく過ごせればいーの」
「いーね」「最高でしょ」と2人でまた乾杯した。
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作者名：kazu | 作成日時：2023年2月8日 16時
