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「・・・で、そのまま出てきちゃったんだ」
「うん・・・」
「だから言ったじゃん、浮気されちゃうよって」
「まさか本当に浮気されるなんてねー、付き合って何年だったっけ?」
「4年・・・・」
そう、4年も付き合ってたのだ。取引先で知り合って何回か会ってるうちに付き合うことになって去年一緒に住むことにしたのだ。
そもそも一緒に住むきっかけも、私の仕事の忙しさからでなかなか会えないから、だったら一緒に住んだらいいじゃんってユウヤが言ってくれたからだった。
私も27だし、このままユウヤと結婚かなーなんて思ってた。
「で、相手の女、どんな感じだった?」
「あんあんいってた・・・リビングで」
ぐびぐびとワインを飲み干す。
「マジ?!リビングで?!」
「あんあん・・・」
「ふっ(笑)・・・あんあん・・・」
「足広げてたわ・・・・(笑)」
「それは・・・(笑)」
「「・・・・・・飲むかぁ〜(笑)」」
「でさ、Aはこれからどーすんの?」
「あー、一旦実家に戻るわ。それまで泊めてくれる?」
「私は全然構わないけどさ、このまま別れるの?」
「逆に別れない選択肢、ある?」
「ないわ(笑)でも、両親フランス?だっけ?いないんでしょ?」
「弟が実家にいるし。明日両親に連絡してみるよ」
「うんうん、そーしな。でもあのユウヤくんがねー(笑)」
「笑い事じゃないって!私だってこんな絵に描いたような浮気のされ方ある?!って思ったよ!
もう、気持ち悪い!触れられた時鳥肌たったんだから!
ほんっと無理だわ」
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作者名:kazu | 作成日時:2023年2月8日 16時