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「ところで亮平はどうしてたの？」
亮平「うーん、それなりに忙しくしてたよ。でもやりがいはあったな」
辰哉「じゃあ、こっちに来てよかったと思える仕事を俺たちもしねーとな」
翔太「だな」
ユミ「ねーねー彼女は？いたの？」
亮平「えー、いないよ？
・・・好きな人ならいるけどね」
亮平とふいに目があってドキッとした。
えーだれ誰ー？とみんながわいわいしてる中「ないしょー」と微笑む亮平は大概だと思う。
亮平「ユミも翔太も、あ、ふっかもどうなの？」
辰哉「おおいっ！ついでみたいに言うな」
ユミ「私は1人が楽でいいもん。翔太と辰哉さんはモテるけど彼女は作らないよねー」
辰哉「1人に決めると泣く女が増えるだろー？」
「翔太は？」
辰哉先輩が「おおい、つっこめよー」と言う中「俺も内緒」と耳を赤くして言ってた。
「ふふ、耳真っ赤」
翔太「ばっ、そんなことねーよ。それよりAシェアハウスって男ばっかで大丈夫なの？」
「え？何が？」
辰哉「迫られたりしねーの？」
「ないない。弟もいるんだよ？みんな何らかの知り合いだしちゃんとして穏やかだよ。私なんか甘やかされてるくらい」
ユミ「私も甘やかされたーい」
「私が甘やかしてあげるー」
辰哉「んじゃ、本当に大丈夫か俺たちが確認しにいってやる」
「家に来たいだけでしょー？」
私も行く！とユミも手を挙げたので休みの日来てもいいかみんなに聞いてみるねと言った。
次の日もみんなは仕事なので早々にお開きにした。
ユミとはまた今度2人だけで飲もうねと約束して別れた。
私だけ別方向なので1人で歩いていると
「Aっ」
亮平が走って追いかけてきた。
「どうしたの？あ、私何か忘れ物した？」
慌ててバッグの中を確認する。
「1人じゃあれだから、送るよ。俺異動の手続きとかでAのチームと同じ日曜まで休みだからさ」
「え、大丈夫だよ、1人で帰れるし。方向逆じゃん」
「俺が、送りたいの。だめ？」
首をこてんと傾げて見つめてくる。
「え・・・いい、けど」
私が戸惑っている間に「じゃあ行こう」とスタスタと歩き出してしまったので、慌てて追いかけた。
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作者名：kazu | 作成日時：2023年2月8日 16時
