Snow drop (ページ15)

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そこは自分に合った香水をブレンドしてくれるところだった。

今までずっと同じものを使っていたので変えたかったが、なかなか気に入ったものに出会えなかったのだ。

康二くんと2人でカウンセリングしてもらって、いくつか候補を出してもらって納得のいくオリジナルのものが出来上がった。

「ねぇ、これプレゼントさせてくれない？今日一日付き合ってもらったお礼に」

「いいよいいよ、自分で買うわ」

俺が、私がとあまりにやりとりしていてもお店の方に迷惑なので、半ば強引に支払いをした。

「受け取って欲しいの。本当に感謝しているの。お礼させて」

と康二くんに渡すと

「・・・大事にするわ。ありがとうな」って受け取ってもらえた。

「さぁ！帰ろうか！」と車に荷物を乗せて、助手席に座るとふわっと康二くんの香水の香りがした。

「康二くんのやつ、さっきも思ったけどいい香り。なんか落ち着くね」

と少し近づいて耳の後ろあたりに鼻を近づけたら

「Aちゃんのもいい香りやで」

と康二くんも私の耳の後ろに鼻を近づけた。

至近距離で目が合ってしまって「なんか恥ずかしいね」って2人で笑ってしまった。

ちょっとドキッとしたのは・・・気のせい。

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