48 ページ48
.
ユウヤ「あれ？Aじゃん。俺に会いに来たの？」
「ちが・・・」
ユウヤ「ちょうどよかった。俺もお前に会おうと思ってて。
なぁ、俺らやり直さない？
お前の料理また食べたくなってさぁ。
あの部屋、俺1人で払うのもキツいしさ。
戻ってこいよ」
「もう終わりって言ったでしょ？」
ユウヤ「だからやり直そうって言ってんじゃん」
ぐいっと腕を掴まれた。
「や、離してっ」
抵抗するともっと強く掴まれた。
蓮「おいっ！お前離せよっ」
掴まれた腕を離してくれて「大丈夫？」と聞きながら、私を背中に隠し彼との間に入ってくれた。
蓮「女性に暴力なんてカッコ悪いっすよ」
ユウヤ「お前何？Aのなんなの？」
蓮「関係ないでしょあなたには」
ユウヤ「俺は今Aとやり直そうって話してんの、引っ込んでてくんない？」
蓮「もう終わったって言ってたでしょ？
彼女もやり直す気ないんで」
ユウヤ「A、もうお前新しい男見つけたのかよ。
お前も俺と付き合ってた時にこの男と浮気してたんじゃねーの？
あんたもさ、こんなつまんない女早く別れた方がいーよ？
あんたかっこいいんだからさ」
蓮「ふざけんなっ！
これ以上、彼女を傷つけんな。
あんたも男だったら、付き合った女性幸せにしろよ。
彼女はあんたのオモチャじゃないんだ。
お前が傷つけていい女性じゃない。
二度と近づくな」
震えが止まらない私の肩を抱いて「行こう」と歩き始めた。
「蓮くんごめん。本当にごめんね」
蓮「Aさん、腕大丈夫？痛いよね。
もうちょっと離れたほうがいいから我慢して歩いてくれる？」
「ごめんなさい」
恐怖と痛さと迷惑をかけた申し訳なさで体の震えが止まらない。
少し離れたところの公園に入ってくれベンチに座らせてくれた。
「蓮くん迷惑かけてごめんなさい。どうしよう。」
「Aさん、大丈夫。大丈夫だから」
私を落ち着かせるようにぎゅっと抱きしめ、頭を撫でてくれ背中をさすってくれた。
「ごめんなさい・・・」
蓮「落ち着くまでここにいるから。大丈夫」
蓮くんは震えがおさまるまでしばらく背中をさすっていてくれた。
.
.
「ごめん、もう大丈夫。ありがとう」
蓮「本当に？ちょっとここにいて。」
近くの自販機で水を買ってきてくれた。
蓮「ほら飲んで」
「ありがとう」
水を一口飲んだところで
蓮「さすがに、何があったか聞いていい？」
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 221人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：kazu | 作成日時：2023年2月8日 16時
