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「ねぇ、こないだ大ちゃんと話してたんだけどね。
大ちゃんは私と照がそばにいてくれたからって言ってて。
私は照と大ちゃんがそばにいてくれてたって話したの。
お互いがお互い感謝してたんだけど、照はどう捉えてたのかなって話になったの。どう?」
照「3人が3人で支え合ってたんじゃねーの?
兄弟みたいなもんだし、それは今までもこれからも変わんないだろ」
「そっか、そうだよね。今度大ちゃんにも話そう」
照「頼りない妹と弟だけどな」
「ふふ、だね。頼りにしてるよ、お兄ちゃん」
照「仕方ねーな」
私の頭をぐりぐりなでて「仕事戻るわ」って、いつの間にか私の分まで食べてくれてた食器を下げて帰っていった。
嬉しくてニヤニヤしてカウンターに戻ったら「どうしたん?」て康二くんに聞かれて「頼れるお兄ちゃんでさ」と答えたら「俺にも照兄はアニキや」と嬉しそうにしてた。
「康二くん、兄弟は?」
「兄貴がひとり。照兄に似てんねんで?」
「そうなんだ。
だから康二くんは甘えん坊なんだね。
ラウも甘えん坊だし、おんなじ」
康二「やめてや、そんなんあらへん」
「ふふ、そう?康二くんの魅力のひとつだと思うけどな」
ふいに頭の上に手を乗せられて、目線を合わせながら
康二「俺かて、男やで。女の子のこと守れる」
「うん・・・そうだね、ごめんね?」
康二「Aちゃんのことやて守れるんよ?頼ってや」
と、するんと髪を撫で微笑んだ。
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手伝いが終わり、リンの散歩に出た。
明日から仕事だからと早々に部屋に戻り、明日からの準備をした。
ゆっくりバスタブに浸かり、色々考えてしまいそうな自分を引っ込めてベッドに入った。
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作者名:kazu | 作成日時:2023年2月8日 16時