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「昔さ、俺あんまり明るくなかったじゃん？いつも教室の隅っこで漫画読んでたりして。人とコミュニケーションうまく取れなくてさ。
逆に照とかAとかは友達多くてさ。でも2人はいつも俺の側にいてくれて、その友達の輪に自然といられるようにしてくれて。
今俺が好きな事仕事にできてるのも2人が好きな事好きだって言っていいんだよ、恥ずかしい事じゃないんだよって言ってくれてたからなんだー」
「そうなの？」
「そうだよ、忘れちゃったのー？」
「だって、私大ちゃんに何かしてあげたとかあったかなーって。逆に大ちゃんと照が私のそばにいつもいてくれてたことしか覚えてないよ」
「2人しておんなじ事を相手に思ってたって事？にゃはは、すげー」
「照はどう思ってたのかな」
「ね」
「でも、仕事順調みたいだね。楽しい？」
「そりゃ楽しい事ばっかじゃねーけど、好きなものに囲まれて仕事できるって幸せだよー」
「いーねー、そうだよねー。
ふふ、大ちゃんの笑顔見てるとこっちまで嬉しくなっちゃう」
ふと時計を見た大ちゃんが、やべ、行かなきゃ！じゃあバーベキューの時にねーって仕事に戻っていった。大ちゃんはアニメが大好きで今グッズの企画や販売をする会社を経営している。好きな事を仕事にできてるってすごい事だよなー。私も仕事は好きだけど、好きな事ではない。
はぁ、来週からまた仕事漬けの生活が始まるのかー。
携帯を見ると、皆んなからお邪魔しまーすと返事がきていた。
さて、リンと少し遊んだら帰ってカフェのお手伝いでもしようかな。
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家に帰ってリンの足を拭いてあげてカフェにお手伝いしに行った。
ランチタイム以外はゆっくり本を読んで過ごすお客さんばかりだ。
康二「Aちゃんのお菓子好評やで」
涼太「うん、それだけ買って帰りたいって言う人もいるしね」
「ほんとにー？だったら嬉しいなー」
康二「ほんまやで」
涼太「ほんまやで」
なんで涼太くんまで関西弁なのー？なんて笑ってるとすみませーんと呼ばれてコーヒーのおかわりを持っていく。
涼太くんに後は大丈夫だからと言われ、家に戻ることにした。
しばらく読んでなかった本を何冊か取る。
暖かいから外で読もう。
隣にリンもきてお昼寝をしていた。
2冊目を読み終わり少し休憩と思って目を閉じたら、外があまりにもポカポカでそのまま寝てしまった。
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作者名：kazu | 作成日時：2023年2月8日 16時
