Anemone . 20 ページ20
『…はい』
TH「…A、開けて〜」
『……』
ドアの方へ小走りで行って、鍵を開ける。
カチャリ。
TH「…おはよう、よく眠れた？」
『…うん』
不思議だ。
私達は会って１週間も経ってないのに、
この状況は仮にも誘拐と言って良いだろうに、
…こんな、他愛ない会話をしてるなんて。
TH「…アルビノ、まだ治まってないね。」
『…うん、そうなの、っ、てっ、』
テヒョンがぎゅっと抱きしめた。
テヒョンの胸に顔があたる。
今更だけど身長高いな、とか。
TH「…いなくならないでね」
『…なんの話』
テヒョンは一体何を不安に思っているのだろうか。
抱き返すことはしなかった。
誰かの影が見えたから。
TH「…はぁ、行こっか」
『どこに？』
TH「えっと…ヘリコプター」
『…え』
テヒョンは私の手を握り歩きはじめた。
なんか、普通のじゃなくて、
私の指の間にテヒョンの指を入れる握り方。
…私が逃げるとでも思ってるのだろうか？
……まぁいいや。
☻ ☻ ☻
TH「A、これ着て外出て。」
『ん？…ありがとう』
テヒョンに大きめのパーカーを渡される。
フードを深く被り、外に出た。
JK「おはようございます、ヒョン」
TH「おはよっ」
……この人、スヨンちゃんを殺した人だ。
体が硬くなる。
TH「…ま、無理もないよね」
テヒョンは私を見て何を察したのか、そう言った。
TH「こいつはチョン・ジョングク。
優しいし、可愛いよ。俺らでいちばんAに歳が近い。」
優しいし、可愛い。
その言葉は分からなかったけど、
そうか、名前はチョン・ジョングクなのか。
『…よろしくするつもりなんてないです』
そう言った私に、ジョングクさんは目を伏せた。
TH「まあまあ(笑)
とりあえず乗らなきゃ。」
そう言ってテヒョンは近くに停めてあったヘリコプターに乗った。
テヒョンに早く、と急かされ私も乗る。
その後にジョングクさんが乗った。
『…運転は？』
TH「あぁ…あいつよく寝坊するから」
テヒョンが言い終わったのと同時に、
外から
ごめぇぇぇぇぇん！！！
と聞こえてきた。
JM「待った！？ごめんごめん(笑)」
と言いながら運転席に雑に乗る。
『ジミン…さん？』
JM「おっ！よく覚えてくれてたね！！
パク・ジミン、よろしく(笑)」
ジミンさんはミラー越しにウィンクをした。
TH「ジミナ、遅い、早くして」
JM「はぁ！？ごめんって言ったし」
…仲が悪いのだろうか(困惑)
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りお(プロフ) - 私も、明日テストですよ！いっしょですね！ (2018年11月28日 21時) (
レス) id: 610d527ce2 (このIDを非表示/違反報告)
飴薬(プロフ) - ゆんぎらぶさん» 嬉しいです！ありがとうございます！ (2018年10月27日 22時) (レス) id: 158d4b0e37 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんぎらぶ - このピョンテな感じ大好きです！！更新ふぁいてぃんです！！ (2018年10月27日 22時) (レス) id: 8bf3196fdf (このIDを非表示/違反報告)
ＬＯＳＥＴＹ(プロフ) - ちあさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2018年10月24日 5時) (レス) id: 158d4b0e37 (このIDを非表示/違反報告)
ちあ - 本当に面白いです！楽しみにしてまーす。更新頑張ってください！！ (2018年10月24日 0時) (レス) id: 4a9056ee7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飴薬 (Shiyaku) | 作成日時：2018年10月15日 18時
