Anemone . 24 ページ24
side . YOU
《A》
…同じ夢だ。
安心するこの声、匂い。
《…好き…っ…》
身体がぎゅっと締め付けられて、
暖かいのが全身から伝わってくる。
抱き締められてるのか、私は。
この人が近くにいると、瞼がもっと重くなる。
…なんていうか、安心する。
《……何があっても死なせないから
僕だけを信じて》
その人はそう言うと私の頭を撫でた。
《…………いい夢見るんだよ。》
おでこに柔らかい感触がした。
…キス、なのかな…？
考えようと頑張ったけど、
その人の体温のせいですごく眠たくなって、
また意識を手放した。
その後は、もう夢も見ないような深い眠りについた。
☻ ☻ ☻ ☻ ☻
「んっ…」
目が覚めると独りだった。
…やっぱり夢だ。リアルだけれど。
きっと私の欲望を夢として映し出したんだろう。
…なんか、虚し。
コンコンコン
ノックが鳴る。
「…はい」
HK「ぐっもーにーん！」
「…えと、ホソク、さん」
この声はホソクさんだ。
ドアの鍵を開けようとしたけど、
そういえば遊んでる間に寝ちゃったんだっけ。
…私はとりあえずベッドから降りてドアを開けた。
「おはようございます」
私がそう言うとホソクさんは笑顔で
HK「やぁっ、おはよう！
朝からごめんなんだけど、Aちゃんに言わなきゃいけないことがあってね。
それを話に来た。…いい？」
と言った。
「あ、えと…」
HK「ベッド座ってもいい？(笑)」
「っ、はい！」
ホソクさんと並んでベッドに座る。
HK「でね、大切な話なんだけど、
んーと…オーガって知ってるかな？」
「オー…ガ？」
聞いたことがない。
HK「うん、オーガ。
凶暴で、酷いことを平気でする生き物。
主食は人肉。
…あと、見た目を好きなように変えられる。」
…なんていうか、本で読んだ鬼みたいな感じ？
……だけど、私になんの関係があるんだろう。
まさか、現実に存在するのだろうか。
そうやって思っていたからこそ、
ホソクさんの口から出た言葉は簡単には飲み込めなかった。
HK「…俺達はオーガなんだ。」
「…え？」
ホソクさん達がオーガ？
だったら私は食べられるんじゃないのか？
たくさんの疑問が頭に飛びまわり、
" 怖い " という気持ちが爪先まで広がった。
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りお(プロフ) - 私も、明日テストですよ！いっしょですね！ (2018年11月28日 21時) (
レス) id: 610d527ce2 (このIDを非表示/違反報告)
飴薬(プロフ) - ゆんぎらぶさん» 嬉しいです！ありがとうございます！ (2018年10月27日 22時) (レス) id: 158d4b0e37 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんぎらぶ - このピョンテな感じ大好きです！！更新ふぁいてぃんです！！ (2018年10月27日 22時) (レス) id: 8bf3196fdf (このIDを非表示/違反報告)
ＬＯＳＥＴＹ(プロフ) - ちあさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2018年10月24日 5時) (レス) id: 158d4b0e37 (このIDを非表示/違反報告)
ちあ - 本当に面白いです！楽しみにしてまーす。更新頑張ってください！！ (2018年10月24日 0時) (レス) id: 4a9056ee7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飴薬 (Shiyaku) | 作成日時：2018年10月15日 18時
