30話 ページ30
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「よしよし、その調子だよ。上手く誘導出来たな。」
頬を摩っただけで見えぬ顔は真っ赤っか。
「クソ兄貴とエーミールは実家、治療室にはオスマンとひとらんらん……あの路地にはガスマスク付けたチーノが今日現れる。お前はコネシマよりも長く深く催眠かけてるから気づかれにくいな。」
あの総統でさえ
気付くことは無い。
だってコイツ、
我々国の司令塔だもん。
「もっと誘導して死んでけクソ共。もしお前が活躍したらずっと一緒にいられるぞ?ロボロ。」
ロボロ「ほ、ほんまぁ…?」
「今までだって長く一緒にいたのはお前だろう?」
桃色の綺麗な目
売りさばいたら幾らになるのだろうか。
使い終わったら金にしよ。
強いし、
綺麗だし、
金になる。
そして俺を1番愛してる。
執着している。
この路地から出れなくなっている。
ロボロ「Aっ…?」
「どした?」
ロボロ「ゾムの死に様Aにも見せたかったんやけどな、遺影は止めろってグルッペンが言うとったんや…。ごめんなぁ。」
「そうだな、それは惜しいな。でも死んだのはとても嬉しい事だ。このままオスマンもひとらんらんも死んでけば嬉しいことこの上ないな。」
ロボロ「わしが殺してこよか?」
「いや、ロボロを失いたくないからいい。」
ロボロ「はわぁ…っ……!はぅッ…わ、分かった。」
「さぁ帰りなさい、チーノがお出ましだ。」
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作者名:みやま | 作成日時:2020年4月26日 6時