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16話 ページ16
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「自己紹介がまだでしたね。俺の名前コンペアー、そこの酒場で働いています。」
ゾム「それ、嘘やないやろうな。」
「…嘘を交えて会話してるつもりですが？どこまでが嘘かは言えないですけど。」
酒場で働いてるのはホント。
名前は嘘。
ゾム「んで、取引って何やねん。」
「ショッピの今なってる詳細を俺は知っている。その詳細とお前の協力を取引しよう。」
ゾム「協力？内容言うてみぃや。」
「簡単な事だぞ？お前が俺の事をトントンに伝えろ。それだけー。」
ゾム「は？」
敵の存在を相手に教えろって言ってるんだもの、
バカすぎる。
「俺を、だからな？この女の方の俺じゃなくてこっちの俺の事を伝えろよ？」
バサッと落ちるカツラ。
少しぼさっとした髪がどことなくアイツに似ている。
黒髪で赤い目、
書記長トントンに。
メガネかければ本人じゃないか、
ゾム「ｯ…お前」
「察しがいいねぇ？俺はクソ兄貴に会いたくて堪らないのさ。ちゃんと、」
伝えてくれるよな？
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作者名：みやま | 作成日時：2020年4月26日 6時
